2023日本ダービー予想

【  日本ダービー記念特別コラム  】

「競馬とはどのような競技ですか?」と聞かれたらあなたは答えられますか?

「最も速く走る馬を決める競技です」と答えるのが正解です。

確かヨーロッパの貴族間で所有馬の力比べが発祥で、要は金持ちの道楽というか見栄の張り合いの延長線として生まれたのが競馬だったように思う。

歴史に忠実に1着の馬を決めるのが競馬としたら、馬券の買い方として勝馬をチョイスしていない複勝やワイドなどは問題外、単勝を複数頭分買ったり、ワタシもたまにやるのだが馬単の裏表を買うのは本来は邪道であるw 2着3着に複数流すのは良いが1着の予想を曖昧にしないのが競馬本来の買い方となる。(当然だが自分の金で買うわけで自分の好きなように馬券は買って良いw)

昨今は高額レースが多く生まれ、またダービー馬が古馬になって無惨な負け方をしたりして3歳頂上決戦の魅力が薄まっているような気もするが競馬の歴史を鑑みた時、ダービーこそ競馬の本質であり象徴ともいえるものです。さあ日本ダービーを予想しよう♡

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 この馬ピックアップ! 】

査定1位はソールオリエンス。3戦3勝の皐月賞馬で底を見せてないだけにダービーでも期待させる。だが鞍上の横山武騎手に食指が動かない理由は2つ。1つはギャンブルや勝負事における運や巡り合わせというもので本来武史はエフフォーリアでダービーを取れたはずでそれを逃してしまって勝利の女神はそう何度もやってこないんじゃないか?ということだ。もう1つは先のヴィクトリアマイルでのナミュールで不利を受けて感情丸出しのコメントで大一番を前にして気持ちの高ぶりが悪い方に出そうな気配であるということ。本来レースにおいては多かれ少なかれアクシデントは起きているはずで騎手はそれを腹の中で消化しながら仕事をこなしていく。落馬の危険があったにせよ思った事をそのままメディアに話す幼ないメンタルは心配でフルゲートの5番枠からゴチャゴチャとしたスタートから少しの不利で集中力が切れる可能性はあるし、スタートで不利はなくとも皐月賞のように出遅れるのも今の東京競馬場ではメリットはない。ソールオリエンスがダービーを勝ち切るかどうかは鞍上にかかるウエイトが大きいだろう。

スキルヴィングが査定2位。査定1位のソールオリエンスとのポイント差はワタシ独自で算出しているレーディングポイント差だけであり実質2強の構図である。新馬から東京コースのみ&全て2000以上の距離を重賞含みを3連勝のオール連対とまさにダービー仕様といったローテーション。また新馬から全て鞍上にクリストフを手配しているなどダービーに向けた陣営の並々ならぬ本気度が伺える。そもそも皐月賞をスルーしてダービーのローテーションを進言したのが木村調教師らしくダービーに自信があるとかないとかは置いておいたとしてもダービーに最も執着しているのは当馬陣営で間違い無く、馬もそれに応えて3連勝とベストの状態で大舞台に挑んでくることからアクシデントでも無い限り凡走は無いはずだ。

ハーツコンチェルトに穴気配。新馬から松山騎手が乗ってる馬で東京コースに勝ち星はないものの東京コースの重賞を2回走って2着&3着に好走しており舞台適性は高い。当馬の特徴として器用さの求められるコースより真っ向勝負を求められるコースの方が結果が出ているので地力はあるとみる。前走の青葉賞で勝馬のスキルヴィングとはコンマ1秒差であり、松山騎手はダービーでも有力馬になるであろうスキルヴィングとのコンマ1秒をどう乗れば埋めることができるのか考えているはずだ。

シーズンリッチに大駆けある。前走毎日杯を勝ち、上がり調子でダービー参戦。その毎日杯の鞍上は角田大騎手で3番枠からスタートしてプッシュプッシュw〜二の足〜道中は決してスムーズではなく重賞でそんな不細工な乗り方をしたらほぼ勝てないのだが馬はラストで馬群を割ってど真ん中から抜けてきた。今回は戸崎騎手へ乗り替わりで鞍上強化している。また今の日本競馬界でキタサンブラック産駒を凌ぐ結果を出しているドゥラメンテ産駒であることも強調材料で期待がもてよう。

津村騎手に期待をこめてメタルスピードに大穴の気配。追加登録してダービー参戦の背景には騎手の意見もあっただろう。新馬から今回で9戦目となり使いすぎのローテーションから3着内の可能性は低いかもしれないが近2走スプリングステークス3着&皐月賞4着の走りは明らかに競馬を覚えてきており評価できる。ワタシは先週のオークスでも津村騎手の馬をチョイス(ヒップホップソウル14番人気6着)している。今年の津村騎手は気持ちが前向きというか勝負に前向きというか一味違った印象を受ける。もしかしたら福永騎手が抜けた分、有力馬が回ってきていてそう思うのかもしれないが気にして見ている部分はある。

◎  2 スキルヴィング

◯ 13 シーズンリッチ

▲  5 ソールオリエンス

△ 11 ハーツコンチェルト

△ 12 タスティエーラ

×  3 ホウオウビスケッツ

×  8 メタルスピード

2023オークス予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

査定1位は抜けた形でリバティアイランドとなった。極端に馬場が悪くなるとかレース前に極度の入れ込み&発汗とかレース中のアクシデントがない限り桜花賞組とリバティアイランドの勝負づけは済んでいると見る。というのも桜花賞では全頭がマイルの競馬をする中でリバティアイランドだけがオークスの予行演習をしてるような競馬でまとめてかわしているので5回走って1回負けるかどうかの力差があるのではないだろうか。過去の3冠牝馬であるデアリングタクト✖️松山騎手のコンビと比べてみても、リバティアイランド✖️川田騎手のコンビの方が人馬ともに一枚上であるはずだ。ただオッズ的にはリバティアイランドがすんなり1着では厳しいものがある。先週の京王杯SCは1番人気が飛んで、2番人気ー6番人気ー7番人気の決着で3連複は万馬券に届いていないだけにリバティアイランドが1着だと全ての馬券に妙技がなくなる可能性が高い。そこでリバティアイランドの取扱いは個々の判断として穴馬候補を何頭か上げてみたい。

まず桜花賞組から逆転の目のある条件としては「調教を充分こなしてかつ馬体重が2桁増」との馬としたい。やはりフィジカルに変化がないとやはり逆転は難しいだろう。該当したのは以下の4頭。

 2 ライトクオンタム

12 ハーパー

16 ドゥアイズ

17 シンリョクカ

次に先々週&先週とマイルではあるがシャンパンカラーとソングラインともに強い東京コース実績があった馬がG1勝ちしたため「リバティアイランドと未対戦かつ東京コース連対実績のある馬」としたい。該当したのは次の3頭。

 6 ゴールデンハインド

 7 ヒップホップソウル

10 ソーダズリング

穴馬候補をいくつかピックアップしてみたが調教で一番よく見えたのがリバティアイランドで調教後の馬体重も10キロ増と心身ともに桜花賞馬が一番順調に成長しているように映る。加えて当日の天気予報は晴れて良馬場の見込みと死角はなさそうである。

◎  5 リバティアイランド

◯  9 コナコースト

▲ 17 シンリョクカ

△ 10 ソーダズリング

△  2 ライトクオンタム

×  7 ヒップホップソウル

× 18 イングランドアイズ

×  1 ラヴェル

2023ヴィクトリアマイル予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 この馬ピックアップ! 】

査定1位はソダシ。東京実績もマイル実績も道悪実績もあって鞍上は世界クラスのダミアン。それらに加え陣営からは「少女から女優になった」「素晴らしい動き」等の良い事ずくめのコメントが逆に不安に思っていたところで大外枠ゲットwただしコレで人気が落ちるなら狙いたいところで良くも悪くもスタートをちゃんと出れれば大外であっても好位は取れそう。ゲート次第なのだが調教等の動きはキビキビしており馬の気配は前向きでゲートで出遅れる心配はなさそうだ。それらを考慮したとしても大外枠の事実はあるため当馬以上に隙のない競馬をした馬がいる場合には取りこぼしはあろう。

穴っぽいのはナミュール。小さな馬だったがここにきて体重増が顕著で本格化の匂いもする。ハービンジャー産駒の当馬だが個人的なイメージではあるが同じハービンジャー産駒のディアドラが東京競馬場では抜群のキレを見せていた事もあり当馬の血筋を買いたい気持ちが強い。以前はゲートがいまいちで後ろからしか競馬ができなかった当馬も経験を積むにつれ好位を取れるようになりソツのない競馬ができるようになってきたのも一発を予感させよう。

ナムラクレアも浜中騎手のエスコート次第であるが穴っぽい1頭だ。東京コースは今回が初めてであるが左回りや雨にも強い。スプリントに適性があるのは結果が示しているが桜花賞3着以来のマイル戦がどうか?だが3歳時は引っかかっていていかにもスプリント向きって感じであったがレース経験を積んだ今ならやれるのではないか?G1含めて新馬以来掲示板を外したことがなくタイムにも裏付けられるように絶対的な走力は高いだけにスムーズな競馬できれば飛んでくるのはこの馬か。

◎  6 ソングライン

◯ 11 ナミュール

▲ 16 ソダシ

△  2 スターズオンアース

× 12 ナムラクレア

× 15 ルージュスティリア

×  5 スタニングローズ

2023NHKマイルカップ予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 この馬ピックアップ! 】

オオバンブルマイが査定1位だ。前走アーリントンカップは末脚キレて重馬場でラスト強襲したのが印象的でNHKマイルカップ当日も雨予報だがラストは問題なく脚が使えそうだ。400キロ前半の馬だが前走など見ると全然小さく見えず500キロ程度の2着馬・3着馬と同じくらいに見えるのも悪くない。枠は10番枠と絶好で包まれることなく4角に進出してきそうで武豊騎手のイメージの範囲での競馬になりそうなのもポジティブだ。東京コースはG2京王杯2歳ステークスを勝っており、マイル&重馬場は前走G3勝ちと若馬のレースの中において安心材料豊富。また調教後の馬体重は6キロ増で当日のパドックで小さい馬なりにふっくら見せる前走のような感じなら期待できよう。

クルゼイロドスルも走ってきそうな1頭で査定は3位。前走は中山マイルをハナへ行っての楽勝勝ちで、3走前は今回と同舞台の東京マイルを好位から差し切っている。スタートで出遅れることはなさそうなのは多頭数レースで強調材料、また鞍上は同馬で2戦2勝のミルコで折り合いの心配がないのは安心材料だ。お父さんのファインニードルは古馬になってから本格化したので当馬も完成されるのは先だろうが、新馬からマイルだけを走ってきており若馬なりにマイルの競馬は覚えた感はある。

◎ 10 オオバンブルマイ

◯ 12 クルゼイロドスル

▲ 13 ドルチェモア

△ 18 ダノンタッチダウン

×  7 オールパルフェ

× 15 カルロヴェローチェ

×  2 モリアーナ

2023天皇賞・春予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 この馬ピックアップ! 】

査定1位はタイトルホルダー。前走の日経賞は2着を1.3秒も離す楽勝の競馬であった。脚質的には選択肢がない馬ではあるが、それが鞍上に向いているというか横山和騎手にしても経験を積んでいるとはいえ道中に脚を溜めてタイミングを測ってドスン!というような手綱さばきは未熟であるが、前目&好位のスムーズな位置でスムーズな競馬であれば馬の脚を使い切れるようにはなっているのでタイトルホルダーに関しては安心感はある。当日は雨予報だがリニューアル後の京都競馬場であり馬場が悪くなったとしても前走の不良馬場程度のものだろう。

オッズは4強が予想され、タイトルホルダーが抜けたとしてもジャスティンパレス・ボルトグフーシュ・アスクビクターモアの選択で悩まれている人も多いと思うが査定3位のボルトグフーシュを2番手にみたい。枠は13番と恵まれなかったし、前走では勝馬ジャスティンパレスにコンマ3秒差の2着であるが、その前走では1番人気に支持されており叩き2戦目で58キロなら馬体格のある当馬が走ってきそう。またジャスティンパレスは中京&阪神は走るが、東京&中山はイマイチとムラがあるが、こちらは競馬場問わず走ってくるところに京都競馬場での走りに期待を持たせよう。

穴っぽいのは雨予報が味方した時のブレークアップか。父ノヴェリストー母父クロフネといかにも道悪が強そうで新馬の鞘重こそ結果は出てないが、重馬場1戦1勝・鞘重2戦2勝(新馬除く)との結果が裏付けている。鞍上は前走に続いて松山騎手というのも良いし、ここにきて重賞でも結果が伴ってきている成長カーブと、天気含めた全ての面で追い風が吹いているように思える。

◎  3 タイトルホルダー

◯  1 ジャスティンパレス

▲ 13 ポルトグフーシュ

△  6 アスクビクターモア

△ 12 ブレークアップ

×  2 ディープモンスター

× 16 シルヴァーソニック

× 14 マテンロウレオ