2024菊花賞予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

今年の菊花賞は皐月賞1〜3番人気不在&ダービー1〜3番人気不在でなんとも寂しいクラシック最終戦となった。メンバー的にも小粒感が否めず、近3年は7番人気内での決着になっているレースだが今年に関していえば7番人気内にどの馬が入ってくるのかもよくわからなくなっている。その菊花賞を攻略するためまずはトライアルを含めた前走に注目したい。

〜神戸新聞杯〜

1着ーメイショウタバル           (皐月賞17位・ダービー出走取消)

2着ージューンテイク  【 上がり3位 】 (皐月賞未出走・ダービー10位)

3着ーショウナンラプンタ【 上がり2位 】 (皐月賞未出走・ダービー15位)

〜セントライト記念〜

1着ーアーバンシック 【 上がり最速 】 (皐月賞4位・ダービー11位)

2着ーコスモキュランダ【 上がり2位 】 (皐月賞2位・ダービー6位)

3着ーエコロヴァルツ            (皐月賞7位・ダービー8位)

そして皐月賞・ダービー・神戸新聞杯・セントライト記念、いずれも未出走は以下の6頭である。

アドマイヤテラ    【 前走上がり最速 】

シュヴァルツクーゲル 【 前走上がり最速 】

ノーブルスカイ    【 前走上がり2位 】

ハヤテノフクノスケ   【 前走上がり2位 】

ピースワンデュック    【 前走上がり最速 】

ヘデントール      【 前走上がり2位 】

ちなみにクラシック未出走で菊花賞馬に輝いたトーホウジャッカルの場合は神戸新聞杯を上がり最速の3着から栄冠を掴んでいる。上記6頭はいずれも1勝クラス〜3勝クラスではあるがハヤテノフクノスケ2着以外の他5頭は前走を勝っているため未知の3000という距離も含め可能性を秘めての参戦となる。そしてトライアル組と未出走組を含めて目をひく点は、コスモキュランダの「皐月賞2着」と前走を「上がり最速」で勝ち切ったという2点しかない。

メンバー構成から押し上げられる感じでダノンデザイルが中心になり、ダービー馬以外は穴馬のような位置付けではあるが3頭を穴推奨してみたい。

1頭目はエコロヴァルツだろう。今回のメンバーでG1レース3着内の実績(下記)がある中の1頭で、

コスモキュランダ (皐月賞2着)

ダノンデザイル  (日本ダービー1着)

エコロヴァルツ  (朝日杯FS2着)

近3走を見ると皐月賞 は11番人気→7着、日本ダービーは17番人気→8着と馬券師の皆様に過小評価をされやすいのだが、前走セントライト記念は3番人気→3着となった。この前哨戦であるセントライ記念ではスタート後にハナから2番手につけて最後はアーバンシックに3馬身差、コスモキュランダに2馬身差をつけられての3着で今回距離が伸びて厳しいか?と思っていたが調教を付きっきりで付けている前走鞍上の岩田康騎手が「距離は持つ」と言っているのが面白い。岩田康騎手的に今回人気になりそうなアーバンシック&コスモキュランダの脚を見切ったのか?それとも当馬の乗り方ひとつで勝負になる手応えを掴んだのかそこはわからないが何か匂う感じはある。

もう1頭はメリオーレムだ。前走の神戸新聞杯では1番人気に評価されていた馬で結果は5着だった。その神戸新聞杯は改修工事の関係でトリッキーな中京コースで開催されていてその前までは新馬から7戦走ってオール3着内と2000メートル以上の距離を折り合いながら好走している。また神戸新聞杯は鞘重馬場であったことから川田騎手はレース後「馬場の得意・不得意がでたとはいえ重賞初挑戦で良く頑張ってくれています」とコメントしていて、初重賞にトリッキーなコースと馬場がトリプルパンチとなった側面は大きいのではないだろうか?その川田騎手は今回も継続騎乗で当然見直しの必要はあり3000の距離に関していえば当馬が一番安心感があろう。

エコロヴァルツ&メリオーレムともに査定評価で伸び悩んだため良い枠をGETできればと思っていたがともに7枠と追い風吹かず。G1実績のある岩田康騎手&川田騎手の手綱捌きに賭けるといったところか。

3頭目は結果的に少しファンタジー予想になってしまったためまずはワタクシの印を紹介したい。

◎  1 ピースワンデュック

◯ 11 ショウナンラプンタ

▲ 13 アーバンシック

△ 14 メリオーレム

△  4 ダノンデザイル

×  9 コスモキュランダ

× 15 エコロヴァルツ

× 17 アドマイヤテラ

柴田善臣騎手のピースワンデュックが菊花賞に輝くシナリオはないか?しるし的には査定表と各馬の過去VTR等今までと同列に予想したのだが若手はショウナンラプンタの鮫島克騎手くらいで柴田善臣・横山典弘・武豊・岩田康成・Mデムーロと50代中心なメンバーが並んでしまった。これは若手の度重なるスマホ不祥事や藤田菜七子騎手電撃引退でブランドイメージが大きく傷ついたJRAの起死回生のレースとなるべくベテランにスポットが当たる流れではないだろうか?藤田菜七子騎手が在籍した美浦では一時はお通夜ムードが漂ったはずだがそれを払拭できるのは大ベテラン柴田善臣騎手の一撃。これこそがJRA的にも騎手会的にもベストシナリオだろう。ギャンブルの世界では得てしてこのようなドラマチックなストーリーが成立するのである。