2025宝塚記念予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

宝塚記念の特徴の一つに「季節性」というものがある。梅雨前・梅雨入り後のジメッとした湿度と雨量が馬場や競走馬に与える影響を考慮することが必要で、例えばドウデュースなどはダービーやジャパンカップといった東京2400の総合力を問われるまぐれでは勝てないコースを勝っていてさらには有馬記念も勝っているが宝塚記念は6着である。叩き良化型で多少のムラッ気はある馬ではあったが6着は負けすぎで、そこにあるのは季節特有のレース環境であり、そこにアジャストする馬を狙うのが宝塚記念攻略の近道とみる。ちなみに梅雨時期(6月・7月)の重賞で連対実績のある馬はローシャムパーク・ヨーホーレイク・ソールオリエンスの3頭となる。

査定1位はべラジオオペラ。当馬のストロングポイントはスタートから隊列が決まるまでのポジション取りにある。前走などはスタート後にインの2〜3番手、まさにビクトリーポジションともいえる位置をキープして折り合いながら4角まで進んできており後は抜け出すだけのレースでレコードを叩き出した。時計や悠々とゴールする勝ち方が目立つところではあるがポイントはスタート後だったように思う。今回は最内枠からスタートで、メイショウタバルが逃げて隣の2番枠ドゥレッツァが続くようだとその後ろのポジションには当馬がピタリと収まる可能性が高く、そうなれば不利やアクシデントがない限り凡走はないだろう。鞍上的にも、丸2年ほど継続騎乗している相棒(べラジオオペラ)とのグランプリチャンス到来、ファン投票1位、そして今週には弟・武史が東京ダービーを勝って「次は俺の番だ!」と、気力が充実した状態での大一番となったことも追い風となろう。ちなみに調教の動きは抜群でこの馬が一番良く見えた。

今回の舞台でべラジオオペラに真っ向勝負して先着する可能性があるとすれば、グランプリ実績のあるレガレイラと馬場が味方した時のソールオリエンスしか思い浮かばないのが正直なところ。レガレイラは17番枠を引いてしまってべラジオオペラの最内枠に対しての大外枠、また阪神コース4戦4勝のべラジオオペラに対して、阪神コースが初めてのレガレイラと17頭立てのレースなので何が起こるかわからないが2頭だけを比べると今回に関していえばレガレイラが見劣ってしまうのは否めない。戸崎騎手の「神騎乗」の条件つきで一撃!

そうなると狙いたいのはソールオリエンスだ。昨年の宝塚記念を重馬場で2着に好走しており季節性を味方につける可能性がある。しかし昨年の宝塚記念は京都開催であり阪神競馬場との相性は昨年&今年の大阪杯を2走して7着と10着であり結果が出ていない。ともに良馬場の阪神コースであり道悪でどうか?はあるし、皐月賞馬だけに(中山コース実績)阪神の坂がネックになっている事はないと思われ面白い一頭ではないだろうか?ただし重馬場ほど馬場が悪化せずに鞘重程度で収まれば、レースが動いて前目好位から抜け出すべラジオオペラと後方から動き出すソールオリエンス、開幕2週目の馬場を考慮すればべラジオオペラをねじ伏せるのは簡単なことではない。「馬場が味方」しての条件つきで一発!

ヨーホーレイクに穴気配。阪神コースOK、道悪OK、そして2200はベストであり長期休養があったとはいえ7歳馬の当馬にとってG1奪取するラストチャンスにして最も力を発揮できる舞台は整った。前走などラストは馬群をこじ開けてきており2000(前走)から2200(今回)に伸びて良い方に出そうな感じがある。岩田望騎手も手の内に入れた今なら9番枠から「こうゆうふうに乗りたい」という明確な意図を持って乗るはずで期待したい。

◎ 11 ソールオリエンス

◯  1 べラジオオペラ

▲ 17 レガレイラ

△  9 ヨーホーレイク

△  5 チャックネイト

×  2 ドゥレッツァ

× 15 ロードデルレイ

× 13 アーバンシック

2025安田記念予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

ジャンタルマンタルはマイルでアスコリピチェーノに1馬身以上離して勝つ馬なので万全なら当然有力な一頭だろう。その昨年のNHKマイルカップではジャンタルマンタルとアスコリピチェーノがオッズで単勝同率の2.9倍、複勝オッズでアスコリピチェーノが僅かに上回りジャンタルマンタルが2番人気になったがレース後に川田騎手は「この馬のレースをすれば負けることはないと思っていた」みたいな事を言ってたのが印象的で記憶に残っている。前走の香港マイルで13着の大敗後の帰国初戦だが調教で自己ベストと体制を立て直しており川田騎手で10番枠GETなら勝ち負けとみる。

ソウルラッシュは次走7月30日のサセックスステークス(英国)を登録しており、前走ドバイで次走イギリスの間であるココがメイチとは思えない。だが例えばロマンチックウォリアーやヴォイッジバブルみたくG1を4連勝・5連勝する馬の場合はメイチ仕上げの必要はなく8割9割の仕上げでそこから馬が自らレースにて10割近いの力を発揮するような水準の完成度でありソウルラッシュはその域に達した可能性のある馬である。内枠を引いたら包まれるリスクはあると思っていたが13番枠を引いており、辛口発言になるがこれで浜中騎手リスクはなくなったのではないだろうか?調教でも凄味を見せていて当日の天気も晴れ予報であり凡走はないだろう。世界レベルの走りを期待したい。

上記2頭が頭一つ抜けていると見るが、マイルでの可能性を秘めていそうなシックスペンス&プレイディヴェイグの存在と、展開&馬場が味方した時のウォーターリヒト&ジュンブロッサムの末脚はレースに厚みを増す。

シックスペンスは新馬戦→2戦目を1600を走り2戦2勝、それ以来のマイル戦になる。一般的に(今の東京の高速馬場はやや例外的な感じもするが)東京マイルはスピード能力はもちろんだが同時に1800程度を走り抜ける走力も必要とされると言われており、その点でいうと当馬は毎日王冠を勝っている通りクリアしている。後はスピード能力がマイルG1で通用するかどうか?と言ったところだが、ルメール騎手はプレイディヴェイグより当馬をチョイスしているところから見るとスピードでも勝負できる下地はあると見てよさそうだ。当馬が査定1位となっている以上過小評価はできない。

プレイディヴェイグの3走前のマイルCSではソウルラッシュにコンマ4秒差の4着とマイルG1で通用する走力は示しているだけに5歳牝馬という本格化するとすればそろそろの頃合い含めて魅力的に映る。牝馬限定戦ではあるが当馬も東京1800の府中牝馬ステークスを勝っている馬でありマイル実績こそないが舞台設定は悪くないはずだ。

ウォーターリヒト&ジュンブロッサムはともに自分で主導権をとってレースを進めるタイプではないだけにレースがどう動くかに左右される面はあるが、ウォーターリヒトは14番枠、ジュンブロッサムは17番枠とスムーズにレースを進められ終いにかける競馬を行うだけ!という枠順で鞍上的に迷いなく乗れるシュチュエーションは馬券に絡む可能性を感じさせよう。

調教でよく見えた馬が多く、ソウルラッシュ・ジャンタルマンタル・シックスペンスは抜群の動きを見せていた。それらと同じくらいの動きを見せていたのがガイアフォースで変わり身の点で言えばガイアフォースに一番の変化を感じた。若武者・吉村騎手の思いっきりの良さと思いっきり走る馬が人馬一体ならダークホースとなる可能性がある事を最後に付け加えておこう。

◎ 10 ジャンタルマンタル

◯ 13 ソウルラッシュ

▲  1 シックスペンス

△  7 ガイアフォース

△ 14 ウォーターリヒト

×  5 レッドモンレーヴ

× 17 ジュンブロッサム

× 18 プレイディヴェイグ

2025日本ダービー予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【  日本ダービー特別コラム 〜私の馬券予想法〜  】

ダービーは祭りでもあり例年予想を公開しておりません。(印は最後に書いてあります)

それぞれの想いを馬券に乗せて純粋に競馬を楽しむ一日にしましょう。その代わりと言ってはなんですがダービーコラムを書いていまして今年は「私はこうして予想をしている」というのを紹介したいと思います。馬券へのアプローチは人それぞれで正解はないので読み物として気楽に目を通してもらえれば幸いです。

1、予想は日曜からはじまる

週末の競馬が16時30分頃に終了し、17時頃に翌週末のレース登録馬がリリースされると夜には各競馬メディアからこのような(下記画像)想定騎手込みの記事が複数出てきます。この段階で騎手が決まっていない馬はまず減点1とします。

2、データ収集

各レースのデータはJRAはじめ色々な媒体で紹介されているので自分の中でお気に入りのデータを活用して馬ごとにポイントを加算していきます

3、穴馬・リピーター探し

ある程度ポイントが加算されたら今度は上位人気馬を減点します。これはレースによってかわって(想定)1番人気だけ減点する場合や、(想定)1〜3番人気を減点する場合、(想定)1〜5番人気を減点する場合など、例年荒れるレース・例年荒れないレース・今年は荒れそうなレースなどで幅をもたせているので一律ではありません。人気上位馬だけを減点することで(減点されない)穴っぽい馬が浮上してきます。またリピーター色が強いレースなどは前年までの成績を考慮して加点します。

4、過去レースVTRを確認

ここまでの段階でポイントを稼げてない馬を一旦切り捨てて、残った馬の前走VTRをみます。見所があった馬〜見所がなかった馬で評価付けをします。ちなみにVTRは基本的に前走分しか見ません。場合によっては2走前もみることがありますが3走前&4走前はレース成績だけで十分であり映像は見ません。これは情報が多くなりすぎるのを防ぐためと、馬のオンタイムの力を最も反映してるのが前走で、その次は2走前であり時間の経過とともに情報が古くなっている可能性を考慮するからです。この段階でレース登録馬の半分ほどに絞られて(一旦の)順位づけをして木曜日にJRAからリリースされる出馬表を待ちます。

5、木曜日の出馬表から考察

出馬表がでた後は騎手を見て乗り馬のチョイスを見て順位を入れ替えます。さらに脚質から「この馬がくるならこっちの馬もくるな」とか「こっちとこっちは同型か」とか「この馬は今回の競馬場では成績がいいな」とか出馬表を見ながら調整します。

6、各陣営のコメント・談話をチェック

金曜日の枠順がリリースされるまでの間にネット情報に目を通します。ここでは情報に流されないように注意が必要で、いつも強気なコメントをする調教師や慎重なことしか言わない陣営、調子良さげなことばかりいう騎手など人間性や性格が違いますので、記事を鵜呑みにするのではなく「いつもとニュアンスが違うな」とか「慎重なタイプなのに今回は自信ありげだな」とか見えてきますのでそうゆう場合は順位をあげたりしますが、この辺の見切りは半年以上かかるかもしれませんw 一番最悪なのは情報に流されて自分の予想がブレちゃうことなので調教師や騎手の言動のクセを感じ取ることです。

7、金曜日の出馬表から最終考察

金曜日に枠順リリースや調教動画があって予想も大詰めに入るのですが天気予報と最内枠・大外枠などのレース展開の有利・不利などで最終調整して印をつけてブログをUPします。この時点で馬券の骨格みたいものは出来上がっていて後はオッズとの兼ね合いとなります。

8、オッズについての考え方、そして馬券購入

私の中で競馬において最も重視しているのはオッズです。馬(馬の走力)、騎手、厩舎、馬場、コース適正等、予想(レース直前までの思惑)の全てを織り込んで数値化されたものがオッズなのです。競馬において数字で表せられる評価が「オッズ」と「持ち時計」ということになります。オッズは個人の予想ではなく大多数(何百万人?何千万人?)のサンプルの集約なので、仮にある10頭立てのレースがあったとして同じ条件・同じメンバーで10回走ったとしたらオッズに近づく結果になるわけです。実際の競馬は一発勝負ですからオッズ通りになるわけはありませんが確率&可能性の部分では軽視していいものではないと思うのです。ですからオッズを見て自分が思っているより人気になってる馬や、気になる馬がいた場合は何か見落としている可能性があるのでは?と疑ってかかって再度VTRをみて確認します。ここまで前日夜の段階でほぼほぼ買い目は決めていてレース当日の朝に該当レースのオッズを確認し馬券を購入するのですが極端にリターンが悪い組み合わせは切るべき方向で検討します。

以上が私の馬券購入法ですが、これで正直8割くらいぶっちゃけています。これ以上はマニアックすぎて説明しにくい部分があり、例えば査定表などはブログにUPしている部分よりさらに先に待ち時計の考慮と馬場適正の考慮、さらにせ季節性の考慮などもしておりますが、それらを加えたところで確実に予想精度が上がるかと言えば時と場合によるので情報を絞る意味で現状の状態でブログ公開しております。

最後に馬券的中へのコツを3つ紹介しよう。

ひとつは検索にかけることです。気になる馬を「レース名」+「馬名」」をYahoo等で検索をしてみると、馬の情報や競馬記者等の専門家のチェック、競馬ブロガー調教情報がヒットするので目を通してみたい。その結果「雰囲気が良さそうだな」とピンと来て相手に加えてみたり、「案外、期待はずれになるかもな」と思えばバッサリ切ることによって余計な金を少しでも使わずに済めばそれは有益になる。これも一定程度慣れが必要があり情報に振り回されると逆効果なので、自分の中で情報を整理して消化する必要があります。

もう一つは競馬予想に集中しすぎないことです。究極まで行くならば四六時中競馬の予想をしていればいいのですがそれはプロの仕事です。プロ連中を素人の予想家が上回るにはどうすればいいのか?私の場合は「3」が終わった段階で以降は1日ごとに一服を入れます。読書をしたりスポーツ観戦をしたりゲームはしませんがゲームするのもいいでしょう。方法は人それぞれだと思いますが競馬から離れることで馬券のアイデアが浮かぶことは多いです。予想に多くの時間を費やせば馬券が的中するならばプロ連中の独壇場になるわけで、一服を入れながら違う角度、色々な角度からアプローチすることで穴馬が見えてきます。これはプロを負かすには意外と有効です。

最後はやっぱり基本に戻ってレース映像を確認することです。自分が「この馬が1着だ!」と思った馬の前走のVTRと走破タイムをもう一度確認してみてください。それを見て見所がなければその馬は2着以下になる可能性が高いです。映像を確認する癖をつけることで間違いなく馬券スキルは向上します。

◎  6 ファンダム

◯ 17 マスカレードボール

▲  7 ミュージアムマイル

△ 13 クロワデュノール

△ 18 サトノシャイニング

×  3 エリキング

×  9 ジョパンニ

×  5  レディネス

2025オークス予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

査定1位はエンプロイダリー。桜花賞を勝ってる馬なので査定上位にくるのは想定できるが2400は少し長い印象で1400〜1800が守備範囲と見ることのできる馬だ。お父さんのアドマイヤマーズはマイルで6勝(うちG1は3勝)してるが、1800を1戦(2着)・2000を1戦(4着)と完全にマイラーである。マイルくらいまでは馬の走力でビューンと行っちゃいやすいが、距離が長くなるほど「折り合い」が重要になり、そこには調教を含めた厩舎サイドの経験が必要となってくるが当馬の場合は厩舎&調教師も若くやや不安な面があろう。ただ鞍上のルメール騎手は「(オークスは)スタミナはあまり関係なく能力がある一番強い馬に乗れば勝てる」と言っている。今の東京競馬場の馬場はマイル実績のないスプリンター系の馬がマイルG1を勝つように、最も必要なのはスピード能力と考えるとエンプロイダリーの望むところではあるが(天気予報通り)雨でその要素が消されてしまうとやはり距離は長い印象は拭えない。

前走のフローラステークスでテン良し→道中折り合い→終いも伸びてまとめたのは査定3位のカムニャック。馬群のど真ん中でリラックスして道中進められる競馬センスは全ての馬が経験していない2400戦ではアドバンテージになるはずだ。大人びた走りから鞍上のシュタルケ騎手もレース展開を想定しやすく良いイメージのまま連続騎乗できよう。しかもオークスの舞台はこれ以上ないシュチュエーションであり結果によっては鞍上にとって騎手人生の分岐点になるはずだ。今のところは走りに凄味などは出ていないため1着のイメージは正直浮かんでこないのだが反対に凡走するイメージもなく2着&3着の相手には抑えておきたい一頭なのはもちろん、役者が揃ったオークスこそ当馬がポテンシャルを爆発させる時なのかもしれない。

ダークホースは二頭、まずはサヴォナリンナ。カムニャックと同様に前走の忘れな草賞ではテン良し→道中折り合い→終いもスパッと抜け出した。その競馬センスを感じさせ走りから2400はまず問題なく、新馬で9頭中7着と凡走した馬とは別馬となっている。その新馬戦が「東京コース」「左回り」だった点が気になる要素ではあるが今週末の多少の雨が味方し極端な高速馬場にならならければ一発もありそうな雰囲気をもつ。ただ戦ってきた相手関係は微妙でありレース結果&レース内容だけで強気一辺倒にもなれないところもある。

もう一頭はタガノアビー。スタートの反応が鈍い馬でその点を割り切って終いに掛ける競馬がレースを積むごとに磨きがかかってきており藤岡佑騎手も完全に決め打ちして乗っている感じが逆に大舞台での一撃を予感させる。鞍上も「掛かる馬ではないから距離はもつ」と言っておりタイミングひとつで飛んでくる可能性がある。フルゲートの18頭に騎乗する騎手はそれぞれ並びや展開を想像してレース直前まで悶々とするのだろうが当馬の場合は自分の競馬に徹するだけであり人馬ともにリラックスした状態でスタンバイするのだろう。そうなるとオークスで上がり最速になるのはこの馬で重馬場や不良馬場の経験はないが鞘重程度あれば末脚が鈍ることはないだろう。

◎ 15 カムニャック

◯ 13 タガノアビー

▲  1 アルマヴェローチェ

△  9 エンプロイダリー

△ 14 サヴォンリンナ

× 12 ブラウンラチェット

×  5 リンクスティップ

× 18 エリカエクスプレス

2025ヴィクトリアマイル予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

週末の天気が流動的で仮に良馬場であればアスコリピチェーノの堅実駆けの可能性が高い。2走前の海外で鞘重は経験しているが国内では良馬場しか経験しておらず馬場が悪化した場合には判断が難しくなる。ダイワメジャー産駒ということで全然ダメということはなさそうだが切れ味は悪くなるはずだ。マイルのポテンシャルでいえばメンバー最上位と見ているが枠も17番と恵まれず天気含めてなんとなく当馬に(勝負運の)流れがきていないようにも思う。

ビヨンドザヴァレーに穴気配。新馬からマイルを中心に17戦使われてきて7着が1回あるだけで全て5着内に好走している馬だが3走前の初重賞ターコイズステークス2着あたりからジワリ本格化の気配があって2走前の中山牝馬ステークス4着(コンマ2秒差)、前走阪神牝馬ステークス4着(コンマ2秒差)と重賞競走を馬体重を減らすことなくこなしている成長カーブには好感が持てる。13番枠も菱田騎手的に包まれることなくスムーズに競馬ができそうで悪くないはずだ。ちなみに調教で一番よく見えたのもアスコリピチェーノと当馬である。

そのビヨンドザヴァレーに、ターコイズステークスと阪神牝馬ステークスで先着しているのがアルジーヌだ。前走の阪神牝馬ステークスは上がり最速でタイム差なしの2着であり実質3連勝中と見ていいなかでDレーン騎手でG1に挑めるのは陣営としてベストシナリオだろう。にもかかわらずクラシック戦線を賑わせてないせいか地味な存在でアスコリピチェーノやステレンボッシュ、ボンドガールの影に隠れてしまって想定オッズでは5・6番人気程度となっているのは馬券的にも旨味がある。馬群の真ん中あたりから差してくる馬でレーン騎手の腕の見せどころであり人馬一体で頭まで!

現状の東京競馬場は鞘重でもレコードが出るような高速馬場になっているが重馬場までいけばレース内容は変わってきそうなのでまずは当日の天候&馬場状態を確認したいところだ。良馬場しか経験していない馬もいて実績的に道悪歓迎というのはシランケド・クイーンズウォーク・アリスヴェリテあたりか?査定表もアスコリピチェーノ以外は横一線となっていて波乱まで。

◎ 17 アスコリピチェーノ

◯ 13 ビヨンドザヴァレー

▲  3 アルジーヌ

△  4 サフィラ

△ 10 ボンドガール

×  2 ステレンボッシュ

× 11 シングザットソング