


※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。
【 レース展望 】
宝塚記念の特徴の一つに「季節性」というものがある。梅雨前・梅雨入り後のジメッとした湿度と雨量が馬場や競走馬に与える影響を考慮することが必要で、例えばドウデュースなどはダービーやジャパンカップといった東京2400の総合力を問われるまぐれでは勝てないコースを勝っていてさらには有馬記念も勝っているが宝塚記念は6着である。叩き良化型で多少のムラッ気はある馬ではあったが6着は負けすぎで、そこにあるのは季節特有のレース環境であり、そこにアジャストする馬を狙うのが宝塚記念攻略の近道とみる。ちなみに梅雨時期(6月・7月)の重賞で連対実績のある馬はローシャムパーク・ヨーホーレイク・ソールオリエンスの3頭となる。
査定1位はべラジオオペラ。当馬のストロングポイントはスタートから隊列が決まるまでのポジション取りにある。前走などはスタート後にインの2〜3番手、まさにビクトリーポジションともいえる位置をキープして折り合いながら4角まで進んできており後は抜け出すだけのレースでレコードを叩き出した。時計や悠々とゴールする勝ち方が目立つところではあるがポイントはスタート後だったように思う。今回は最内枠からスタートで、メイショウタバルが逃げて隣の2番枠ドゥレッツァが続くようだとその後ろのポジションには当馬がピタリと収まる可能性が高く、そうなれば不利やアクシデントがない限り凡走はないだろう。鞍上的にも、丸2年ほど継続騎乗している相棒(べラジオオペラ)とのグランプリチャンス到来、ファン投票1位、そして今週には弟・武史が東京ダービーを勝って「次は俺の番だ!」と、気力が充実した状態での大一番となったことも追い風となろう。ちなみに調教の動きは抜群でこの馬が一番良く見えた。
今回の舞台でべラジオオペラに真っ向勝負して先着する可能性があるとすれば、グランプリ実績のあるレガレイラと馬場が味方した時のソールオリエンスしか思い浮かばないのが正直なところ。レガレイラは17番枠を引いてしまってべラジオオペラの最内枠に対しての大外枠、また阪神コース4戦4勝のべラジオオペラに対して、阪神コースが初めてのレガレイラと17頭立てのレースなので何が起こるかわからないが2頭だけを比べると今回に関していえばレガレイラが見劣ってしまうのは否めない。戸崎騎手の「神騎乗」の条件つきで一撃!
そうなると狙いたいのはソールオリエンスだ。昨年の宝塚記念を重馬場で2着に好走しており季節性を味方につける可能性がある。しかし昨年の宝塚記念は京都開催であり阪神競馬場との相性は昨年&今年の大阪杯を2走して7着と10着であり結果が出ていない。ともに良馬場の阪神コースであり道悪でどうか?はあるし、皐月賞馬だけに(中山コース実績)阪神の坂がネックになっている事はないと思われ面白い一頭ではないだろうか?ただし重馬場ほど馬場が悪化せずに鞘重程度で収まれば、レースが動いて前目好位から抜け出すべラジオオペラと後方から動き出すソールオリエンス、開幕2週目の馬場を考慮すればべラジオオペラをねじ伏せるのは簡単なことではない。「馬場が味方」しての条件つきで一発!
ヨーホーレイクに穴気配。阪神コースOK、道悪OK、そして2200はベストであり長期休養があったとはいえ7歳馬の当馬にとってG1奪取するラストチャンスにして最も力を発揮できる舞台は整った。前走などラストは馬群をこじ開けてきており2000(前走)から2200(今回)に伸びて良い方に出そうな感じがある。岩田望騎手も手の内に入れた今なら9番枠から「こうゆうふうに乗りたい」という明確な意図を持って乗るはずで期待したい。
◎ 11 ソールオリエンス
◯ 1 べラジオオペラ
▲ 17 レガレイラ
△ 9 ヨーホーレイク
△ 5 チャックネイト
× 2 ドゥレッツァ
× 15 ロードデルレイ
× 13 アーバンシック