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※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。
【 レース展望 】
世代において現時点で完成度が最も高いカムニャックが中心になるのは間違いない。ただ若馬らしさというか「未完成だけど一撃の魅力を感じる」と思わせたのはオークス時であり(筆者はオークスでカムニャック1着固定で3連単&3連複的中している)秋華賞でのカムニャックは当馬の実力・魅力等の材料を全て織り込んでの1番人気となることから順位当てクイズなら頭で買ってよいが馬券的な旨みでいうと2着以下で買いたいと思わせる位置付けになる。そこで今回は「未完成だけど魅力を感じる」と思わせる馬を3頭紹介したい。頭もあるが馬券外に飛んでしまう可能性もあるだけに個々でさらに深掘りしてもらいたい。
まずはセナスタイル。前走ローズステークスでは上がり最速で馬群を縫うように突っ込んできて3着に入った馬で、レース後岩田康騎手は「ゴール後も止まっていない」と語っており今回の調教見ても状態はキープしており最高潮の状態で秋華賞に向かってきたとみる。ただ自分でレースを作れるタイプの馬ではないので13番枠から追走する形とありフルゲートの多頭数をさばくとなれば岩田康騎手のアドリブも要求されることになるだろうが人馬一体となれば突き抜ける可能性もある。前走の馬群を縫う走りは馬も競馬を分かってきているように思えることからアクシデントがなければ凡走(2桁着順等)は考えにくい。
2頭目はダノンフェアレディだ。スタート良し・道中折り合い良し・終い良しと競馬センスに優れた馬で前走の紫苑ステークスでは最後はインの狭いところに入って窮屈な走りながらの3着で勝ち馬(ケリフレッドアスク)や2着馬(ジョスラン)と見劣るものではなく伸び代を含めるとダノンフェアレディの方が上であろう。京都は新馬戦で勝った舞台で鞍上は乗り慣れた坂井瑠星騎手で特徴も掴んでいるだろうことから、競馬センス・コース・距離・騎手等々において不安材料がない。後は相手関係でどこまでやれるだが新馬の体重が438キロで前走が482キロ、今回の調教後馬体重が478キロで調教をハードにこなしても体重が大きく減らないのはポジティブ。成績も重賞でやれるようになりながらのフィジカルの成長は理想的なカーブとなっておりこの辺で一撃があってもおかしくないどころか、カムニャックにおける覚醒舞台がオークスであったように当馬におけるソレが秋華賞になりそうな予感してならない。
最後はマピュース。前走の中京記念を古馬に混じって勝ち切った。斤量に恵まれたはあるがメンバーには重賞勝ち馬が4頭、重賞3着内に入った馬も4頭いて斤量うんぬんだけでは結果を残せない相手関係だったはずだ。2走前のNHKマイルカップから6キロ増で前走の結果を残し、今回の調教後の馬体重はさらに10キロ増であり秋華賞にしぼんだ体で出てくることはなさそうだ。1600しか走った事がないことや前走が癖のある中京コースであることは注意しなければいけないところではあるが同世代同士の戦いであればやれるポテンシャルはあるのは前走で明確になっていてそこは過小評価してはならないはずだ。ちなみに調教で一番よく見えたのは当馬である。
オークス9着も今回は距離も短くなることから桜花賞馬のエンプロイダリー、完成度では世代トップのオークス馬カムニャックの2頭に加えて、新興勢力の上記3頭の争いがメインシナリオになり、馬場状態や展開によりその他の馬がどこまで食いついてくるか?といったところであろう。
◎ 1 ダノンフェアレディ
◯ 13 セナスタイル
▲ 17 カムニャック
△ 9 マピュース
× 11 エンプロイダリー
× 3 ジョスラン