2025日本ダービー予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【  日本ダービー特別コラム 〜私の馬券予想法〜  】

ダービーは祭りでもあり例年予想を公開しておりません。(印は最後に書いてあります)

それぞれの想いを馬券に乗せて純粋に競馬を楽しむ一日にしましょう。その代わりと言ってはなんですがダービーコラムを書いていまして今年は「私はこうして予想をしている」というのを紹介したいと思います。馬券へのアプローチは人それぞれで正解はないので読み物として気楽に目を通してもらえれば幸いです。

1、予想は日曜からはじまる

週末の競馬が16時30分頃に終了し、17時頃に翌週末のレース登録馬がリリースされると夜には各競馬メディアからこのような(下記画像)想定騎手込みの記事が複数出てきます。この段階で騎手が決まっていない馬はまず減点1とします。

2、データ収集

各レースのデータはJRAはじめ色々な媒体で紹介されているので自分の中でお気に入りのデータを活用して馬ごとにポイントを加算していきます

3、穴馬・リピーター探し

ある程度ポイントが加算されたら今度は上位人気馬を減点します。これはレースによってかわって(想定)1番人気だけ減点する場合や、(想定)1〜3番人気を減点する場合、(想定)1〜5番人気を減点する場合など、例年荒れるレース・例年荒れないレース・今年は荒れそうなレースなどで幅をもたせているので一律ではありません。人気上位馬だけを減点することで(減点されない)穴っぽい馬が浮上してきます。またリピーター色が強いレースなどは前年までの成績を考慮して加点します。

4、過去レースVTRを確認

ここまでの段階でポイントを稼げてない馬を一旦切り捨てて、残った馬の前走VTRをみます。見所があった馬〜見所がなかった馬で評価付けをします。ちなみにVTRは基本的に前走分しか見ません。場合によっては2走前もみることがありますが3走前&4走前はレース成績だけで十分であり映像は見ません。これは情報が多くなりすぎるのを防ぐためと、馬のオンタイムの力を最も反映してるのが前走で、その次は2走前であり時間の経過とともに情報が古くなっている可能性を考慮するからです。この段階でレース登録馬の半分ほどに絞られて(一旦の)順位づけをして木曜日にJRAからリリースされる出馬表を待ちます。

5、木曜日の出馬表から考察

出馬表がでた後は騎手を見て乗り馬のチョイスを見て順位を入れ替えます。さらに脚質から「この馬がくるならこっちの馬もくるな」とか「こっちとこっちは同型か」とか「この馬は今回の競馬場では成績がいいな」とか出馬表を見ながら調整します。

6、各陣営のコメント・談話をチェック

金曜日の枠順がリリースされるまでの間にネット情報に目を通します。ここでは情報に流されないように注意が必要で、いつも強気なコメントをする調教師や慎重なことしか言わない陣営、調子良さげなことばかりいう騎手など人間性や性格が違いますので、記事を鵜呑みにするのではなく「いつもとニュアンスが違うな」とか「慎重なタイプなのに今回は自信ありげだな」とか見えてきますのでそうゆう場合は順位をあげたりしますが、この辺の見切りは半年以上かかるかもしれませんw 一番最悪なのは情報に流されて自分の予想がブレちゃうことなので調教師や騎手の言動のクセを感じ取ることです。

7、金曜日の出馬表から最終考察

金曜日に枠順リリースや調教動画があって予想も大詰めに入るのですが天気予報と最内枠・大外枠などのレース展開の有利・不利などで最終調整して印をつけてブログをUPします。この時点で馬券の骨格みたいものは出来上がっていて後はオッズとの兼ね合いとなります。

8、オッズについての考え方、そして馬券購入

私の中で競馬において最も重視しているのはオッズです。馬(馬の走力)、騎手、厩舎、馬場、コース適正等、予想(レース直前までの思惑)の全てを織り込んで数値化されたものがオッズなのです。競馬において数字で表せられる評価が「オッズ」と「持ち時計」ということになります。オッズは個人の予想ではなく大多数(何百万人?何千万人?)のサンプルの集約なので、仮にある10頭立てのレースがあったとして同じ条件・同じメンバーで10回走ったとしたらオッズに近づく結果になるわけです。実際の競馬は一発勝負ですからオッズ通りになるわけはありませんが確率&可能性の部分では軽視していいものではないと思うのです。ですからオッズを見て自分が思っているより人気になってる馬や、気になる馬がいた場合は何か見落としている可能性があるのでは?と疑ってかかって再度VTRをみて確認します。ここまで前日夜の段階でほぼほぼ買い目は決めていてレース当日の朝に該当レースのオッズを確認し馬券を購入するのですが極端にリターンが悪い組み合わせは切るべき方向で検討します。

以上が私の馬券購入法ですが、これで正直8割くらいぶっちゃけています。これ以上はマニアックすぎて説明しにくい部分があり、例えば査定表などはブログにUPしている部分よりさらに先に待ち時計の考慮と馬場適正の考慮、さらにせ季節性の考慮などもしておりますが、それらを加えたところで確実に予想精度が上がるかと言えば時と場合によるので情報を絞る意味で現状の状態でブログ公開しております。

最後に馬券的中へのコツを3つ紹介しよう。

ひとつは検索にかけることです。気になる馬を「レース名」+「馬名」」をYahoo等で検索をしてみると、馬の情報や競馬記者等の専門家のチェック、競馬ブロガー調教情報がヒットするので目を通してみたい。その結果「雰囲気が良さそうだな」とピンと来て相手に加えてみたり、「案外、期待はずれになるかもな」と思えばバッサリ切ることによって余計な金を少しでも使わずに済めばそれは有益になる。これも一定程度慣れが必要があり情報に振り回されると逆効果なので、自分の中で情報を整理して消化する必要があります。

もう一つは競馬予想に集中しすぎないことです。究極まで行くならば四六時中競馬の予想をしていればいいのですがそれはプロの仕事です。プロ連中を素人の予想家が上回るにはどうすればいいのか?私の場合は「3」が終わった段階で以降は1日ごとに一服を入れます。読書をしたりスポーツ観戦をしたりゲームはしませんがゲームするのもいいでしょう。方法は人それぞれだと思いますが競馬から離れることで馬券のアイデアが浮かぶことは多いです。予想に多くの時間を費やせば馬券が的中するならばプロ連中の独壇場になるわけで、一服を入れながら違う角度、色々な角度からアプローチすることで穴馬が見えてきます。これはプロを負かすには意外と有効です。

最後はやっぱり基本に戻ってレース映像を確認することです。自分が「この馬が1着だ!」と思った馬の前走のVTRと走破タイムをもう一度確認してみてください。それを見て見所がなければその馬は2着以下になる可能性が高いです。映像を確認する癖をつけることで間違いなく馬券スキルは向上します。

◎  6 ファンダム

◯ 17 マスカレードボール

▲  7 ミュージアムマイル

△ 13 クロワデュノール

△ 18 サトノシャイニング

×  3 エリキング

×  9 ジョパンニ

×  5  レディネス

2025オークス予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

査定1位はエンプロイダリー。桜花賞を勝ってる馬なので査定上位にくるのは想定できるが2400は少し長い印象で1400〜1800が守備範囲と見ることのできる馬だ。お父さんのアドマイヤマーズはマイルで6勝(うちG1は3勝)してるが、1800を1戦(2着)・2000を1戦(4着)と完全にマイラーである。マイルくらいまでは馬の走力でビューンと行っちゃいやすいが、距離が長くなるほど「折り合い」が重要になり、そこには調教を含めた厩舎サイドの経験が必要となってくるが当馬の場合は厩舎&調教師も若くやや不安な面があろう。ただ鞍上のルメール騎手は「(オークスは)スタミナはあまり関係なく能力がある一番強い馬に乗れば勝てる」と言っている。今の東京競馬場の馬場はマイル実績のないスプリンター系の馬がマイルG1を勝つように、最も必要なのはスピード能力と考えるとエンプロイダリーの望むところではあるが(天気予報通り)雨でその要素が消されてしまうとやはり距離は長い印象は拭えない。

前走のフローラステークスでテン良し→道中折り合い→終いも伸びてまとめたのは査定3位のカムニャック。馬群のど真ん中でリラックスして道中進められる競馬センスは全ての馬が経験していない2400戦ではアドバンテージになるはずだ。大人びた走りから鞍上のシュタルケ騎手もレース展開を想定しやすく良いイメージのまま連続騎乗できよう。しかもオークスの舞台はこれ以上ないシュチュエーションであり結果によっては鞍上にとって騎手人生の分岐点になるはずだ。今のところは走りに凄味などは出ていないため1着のイメージは正直浮かんでこないのだが反対に凡走するイメージもなく2着&3着の相手には抑えておきたい一頭なのはもちろん、役者が揃ったオークスこそ当馬がポテンシャルを爆発させる時なのかもしれない。

ダークホースは二頭、まずはサヴォナリンナ。カムニャックと同様に前走の忘れな草賞ではテン良し→道中折り合い→終いもスパッと抜け出した。その競馬センスを感じさせ走りから2400はまず問題なく、新馬で9頭中7着と凡走した馬とは別馬となっている。その新馬戦が「東京コース」「左回り」だった点が気になる要素ではあるが今週末の多少の雨が味方し極端な高速馬場にならならければ一発もありそうな雰囲気をもつ。ただ戦ってきた相手関係は微妙でありレース結果&レース内容だけで強気一辺倒にもなれないところもある。

もう一頭はタガノアビー。スタートの反応が鈍い馬でその点を割り切って終いに掛ける競馬がレースを積むごとに磨きがかかってきており藤岡佑騎手も完全に決め打ちして乗っている感じが逆に大舞台での一撃を予感させる。鞍上も「掛かる馬ではないから距離はもつ」と言っておりタイミングひとつで飛んでくる可能性がある。フルゲートの18頭に騎乗する騎手はそれぞれ並びや展開を想像してレース直前まで悶々とするのだろうが当馬の場合は自分の競馬に徹するだけであり人馬ともにリラックスした状態でスタンバイするのだろう。そうなるとオークスで上がり最速になるのはこの馬で重馬場や不良馬場の経験はないが鞘重程度あれば末脚が鈍ることはないだろう。

◎ 15 カムニャック

◯ 13 タガノアビー

▲  1 アルマヴェローチェ

△  9 エンプロイダリー

△ 14 サヴォンリンナ

× 12 ブラウンラチェット

×  5 リンクスティップ

× 18 エリカエクスプレス

2025ヴィクトリアマイル予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

週末の天気が流動的で仮に良馬場であればアスコリピチェーノの堅実駆けの可能性が高い。2走前の海外で鞘重は経験しているが国内では良馬場しか経験しておらず馬場が悪化した場合には判断が難しくなる。ダイワメジャー産駒ということで全然ダメということはなさそうだが切れ味は悪くなるはずだ。マイルのポテンシャルでいえばメンバー最上位と見ているが枠も17番と恵まれず天気含めてなんとなく当馬に(勝負運の)流れがきていないようにも思う。

ビヨンドザヴァレーに穴気配。新馬からマイルを中心に17戦使われてきて7着が1回あるだけで全て5着内に好走している馬だが3走前の初重賞ターコイズステークス2着あたりからジワリ本格化の気配があって2走前の中山牝馬ステークス4着(コンマ2秒差)、前走阪神牝馬ステークス4着(コンマ2秒差)と重賞競走を馬体重を減らすことなくこなしている成長カーブには好感が持てる。13番枠も菱田騎手的に包まれることなくスムーズに競馬ができそうで悪くないはずだ。ちなみに調教で一番よく見えたのもアスコリピチェーノと当馬である。

そのビヨンドザヴァレーに、ターコイズステークスと阪神牝馬ステークスで先着しているのがアルジーヌだ。前走の阪神牝馬ステークスは上がり最速でタイム差なしの2着であり実質3連勝中と見ていいなかでDレーン騎手でG1に挑めるのは陣営としてベストシナリオだろう。にもかかわらずクラシック戦線を賑わせてないせいか地味な存在でアスコリピチェーノやステレンボッシュ、ボンドガールの影に隠れてしまって想定オッズでは5・6番人気程度となっているのは馬券的にも旨味がある。馬群の真ん中あたりから差してくる馬でレーン騎手の腕の見せどころであり人馬一体で頭まで!

現状の東京競馬場は鞘重でもレコードが出るような高速馬場になっているが重馬場までいけばレース内容は変わってきそうなのでまずは当日の天候&馬場状態を確認したいところだ。良馬場しか経験していない馬もいて実績的に道悪歓迎というのはシランケド・クイーンズウォーク・アリスヴェリテあたりか?査定表もアスコリピチェーノ以外は横一線となっていて波乱まで。

◎ 17 アスコリピチェーノ

◯ 13 ビヨンドザヴァレー

▲  3 アルジーヌ

△  4 サフィラ

△ 10 ボンドガール

×  2 ステレンボッシュ

× 11 シングザットソング

2025NHKマイルカップ予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

率直に言って大混戦で予想が難しいと言っていい今年のNHKマイルカップ。スムーズに運ぶことができて流れと展開を味方につけた人馬が勝つことになりそうで実質的に横一線と見ていいだろう。

そんななかで狙ってみたいのは2頭でまずはバンジャタワー。当日は晴れ予報であるが前日までが大雨で馬場が味方するのは当馬ではなかろうか?1400ではあるが東京コースの鞘重で行われた京王杯2歳ステークスの勝ち馬である。前走はファルコンステークス4着だったがコンマ1秒差であり当馬が1番人気に支持されていた。先週行われた京王杯スプリングカップの勝ち馬トウシンマカオはマイルの馬というよりもスプリンターの馬なのだがレコード勝ちを収めたようにバンジャタワーもマイル実績こそないがタワーオブロンドン産駒ということを含めて好走イメージが浮かぶはずだ。当然ながら前走が仕上げのピークではなく叩いて実績のある東京コースに乗り込んできたのは陣営のスケジュール通りのはずでここで馬券を買ってこその馬ではないだろうか?

もう一頭はモンドデラモーレだ。鞘重の東京1800コースを新馬勝ちしている馬で今回は杉原騎手から戸崎騎手へバージョンアップして馬の走りに変化を期待できる一頭だ。感触も良さそうで戸崎騎手からは「いい動きだった。先週からいい状態をキープできている」「NHKマイルカップでも勝負できると思う」と前向きなコメントが出ている。2走前のジュニアカップでは毎日杯の勝ち馬でダービー最有力候補とみているファンダムにコンマ1秒差(ファンダムの2着で3着馬には2馬身以上離す)となっておりポテンシャルの裏付けはある。

穴候補はチェルビアット。前走桜花賞時にダークホースとして紹介した馬でその前走では12番人気で6着。レース後の鞍上北村友騎手のコメントは「イレギュラーな動きがあってもったいなかった」「(前でイレギュラーな動きがあり)引っ張った。馬に申し訳ない」というもので悲観するものではないだろう。今回は来日中のマイケル・ディー騎手がテン乗りで挑むのだがここは未知数で情報を持ち合わせていない。テクニックや日本競馬での経験で言えば北村友騎手より劣り鞍上からは勝負気配こそ伝わらないが、しがらみの無い中で思い切って乗れるのはプラスであり、G1戦線で外国人が活躍している流れはモレイラ→レーン→ディーか?(笑)

◎ 11 バンジャタワー

◯  8 アドマイヤズーム

▲  1 モンドデラモーレ

△ 18 コートアリシアン

△ 15 アルテヴェローチェ

×  3 チェルビアット

×  5 ランスオブカオス

2025天皇賞・春予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

雨でも降って馬場が荒れれば波乱の要素も出てくるが週末の京都は晴れで良馬場が濃厚。そうなればヘデントールとサンライズアースの一騎打ちだろう。同世代の2頭はヘデントールは菊花賞2着&前走ダイヤモンドステークスの勝ち馬で、サンライズアースはダービー4着&前走阪神大賞典の勝ち馬である。他にもG1実績でいえばジャスティンパレスとブローザホーンがいるが共に6歳、競走馬としてはピークアウトしたとみていいだろう。サンライズアースは圧巻の走りだった前走の阪神大賞典からワンランク上がったG1戦となるわけだが正直メンバーレベルはそれほど変わってないわけでここでも前走の再現があっていい。対するヘデントールはダイヤモンドステークスを圧勝したもののそのメンバーレベルはG3そのもので初めて背負う58キロ含めてハードルがあがろう。レースではヘデントールが前にサンライズアースを見る形で進みそうでラスト200メートルの勝負となりそうだ。阪神大賞典のようにサンライズアースが一方的に突き離す展開にはならずヘデントールが襲い掛かって捉えるか?サンライズアースが逃げ切るか?になりそうだが、7戦走って3勝する一方で二桁着順も2回あるサンライズアースの戦績ムラが気になるところではあるが臨戦過程からもサンライズアースが押し切ると見る。ただ鞍上が池添騎手に対してヘデントールがDレーン騎手なのは騎手リスクはあるだろう。プレイヤーとしてG1の時だけ頑張ればいいとか重賞の時だけ集中力を高めて結果を出せるようなものではなく日々どれだけ自分と向き合って鍛錬できているかがここ一番の勝負の分かれ目とすれば酒の席で後輩と喧嘩してるようじゃまだまだで池添騎手本人が「乗り難しいところがある」という馬をG1の舞台でどうエスコートするのか?相手関係というよりもサンライズアースと池添騎手、池添謙一という人間が「騎手・池添謙一」とどう対峙するかが問われよう。

穴っぽいのはプラダリアだ。プラダリアというよりも松山騎手へのオファーが陣営のやる気を感じさせる。京都コースは得意でもないが不得意でもなく3000超の距離も菊花賞(7着)しか経験がないが今回のメンバーであれば上記2頭以外であれば全然勝負になりえるはずだ。掛かる馬でもないので前を行くであろうサンライズアースとの距離を計りながら道中をリラックスして進めるならばラストで喰らいつく人馬と見る。本来ならもう2、3頭の穴馬をピックアップしたいところだが実績馬はピークアウト、その他の馬にしても3200の距離や斤量58キロが影響しそうであり勝負付けが決まった後の展開のアヤで実績馬含め紛れる馬が出てきそうであるとの程度に留めておきたい。

◎  5 サンライズアース

◯  6 ヘデントール

▲  7 プラダリア

△ 11 マイネルエンペラー

× 15 ハヤテノフクノスケ

×  3 ブローザホーン