2025ヴィクトリアマイル予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

週末の天気が流動的で仮に良馬場であればアスコリピチェーノの堅実駆けの可能性が高い。2走前の海外で鞘重は経験しているが国内では良馬場しか経験しておらず馬場が悪化した場合には判断が難しくなる。ダイワメジャー産駒ということで全然ダメということはなさそうだが切れ味は悪くなるはずだ。マイルのポテンシャルでいえばメンバー最上位と見ているが枠も17番と恵まれず天気含めてなんとなく当馬に(勝負運の)流れがきていないようにも思う。

ビヨンドザヴァレーに穴気配。新馬からマイルを中心に17戦使われてきて7着が1回あるだけで全て5着内に好走している馬だが3走前の初重賞ターコイズステークス2着あたりからジワリ本格化の気配があって2走前の中山牝馬ステークス4着(コンマ2秒差)、前走阪神牝馬ステークス4着(コンマ2秒差)と重賞競走を馬体重を減らすことなくこなしている成長カーブには好感が持てる。13番枠も菱田騎手的に包まれることなくスムーズに競馬ができそうで悪くないはずだ。ちなみに調教で一番よく見えたのもアスコリピチェーノと当馬である。

そのビヨンドザヴァレーに、ターコイズステークスと阪神牝馬ステークスで先着しているのがアルジーヌだ。前走の阪神牝馬ステークスは上がり最速でタイム差なしの2着であり実質3連勝中と見ていいなかでDレーン騎手でG1に挑めるのは陣営としてベストシナリオだろう。にもかかわらずクラシック戦線を賑わせてないせいか地味な存在でアスコリピチェーノやステレンボッシュ、ボンドガールの影に隠れてしまって想定オッズでは5・6番人気程度となっているのは馬券的にも旨味がある。馬群の真ん中あたりから差してくる馬でレーン騎手の腕の見せどころであり人馬一体で頭まで!

現状の東京競馬場は鞘重でもレコードが出るような高速馬場になっているが重馬場までいけばレース内容は変わってきそうなのでまずは当日の天候&馬場状態を確認したいところだ。良馬場しか経験していない馬もいて実績的に道悪歓迎というのはシランケド・クイーンズウォーク・アリスヴェリテあたりか?査定表もアスコリピチェーノ以外は横一線となっていて波乱まで。

◎ 17 アスコリピチェーノ

◯ 13 ビヨンドザヴァレー

▲  3 アルジーヌ

△  4 サフィラ

△ 10 ボンドガール

×  2 ステレンボッシュ

× 11 シングザットソング

2025NHKマイルカップ予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

率直に言って大混戦で予想が難しいと言っていい今年のNHKマイルカップ。スムーズに運ぶことができて流れと展開を味方につけた人馬が勝つことになりそうで実質的に横一線と見ていいだろう。

そんななかで狙ってみたいのは2頭でまずはバンジャタワー。当日は晴れ予報であるが前日までが大雨で馬場が味方するのは当馬ではなかろうか?1400ではあるが東京コースの鞘重で行われた京王杯2歳ステークスの勝ち馬である。前走はファルコンステークス4着だったがコンマ1秒差であり当馬が1番人気に支持されていた。先週行われた京王杯スプリングカップの勝ち馬トウシンマカオはマイルの馬というよりもスプリンターの馬なのだがレコード勝ちを収めたようにバンジャタワーもマイル実績こそないがタワーオブロンドン産駒ということを含めて好走イメージが浮かぶはずだ。当然ながら前走が仕上げのピークではなく叩いて実績のある東京コースに乗り込んできたのは陣営のスケジュール通りのはずでここで馬券を買ってこその馬ではないだろうか?

もう一頭はモンドデラモーレだ。鞘重の東京1800コースを新馬勝ちしている馬で今回は杉原騎手から戸崎騎手へバージョンアップして馬の走りに変化を期待できる一頭だ。感触も良さそうで戸崎騎手からは「いい動きだった。先週からいい状態をキープできている」「NHKマイルカップでも勝負できると思う」と前向きなコメントが出ている。2走前のジュニアカップでは毎日杯の勝ち馬でダービー最有力候補とみているファンダムにコンマ1秒差(ファンダムの2着で3着馬には2馬身以上離す)となっておりポテンシャルの裏付けはある。

穴候補はチェルビアット。前走桜花賞時にダークホースとして紹介した馬でその前走では12番人気で6着。レース後の鞍上北村友騎手のコメントは「イレギュラーな動きがあってもったいなかった」「(前でイレギュラーな動きがあり)引っ張った。馬に申し訳ない」というもので悲観するものではないだろう。今回は来日中のマイケル・ディー騎手がテン乗りで挑むのだがここは未知数で情報を持ち合わせていない。テクニックや日本競馬での経験で言えば北村友騎手より劣り鞍上からは勝負気配こそ伝わらないが、しがらみの無い中で思い切って乗れるのはプラスであり、G1戦線で外国人が活躍している流れはモレイラ→レーン→ディーか?(笑)

◎ 11 バンジャタワー

◯  8 アドマイヤズーム

▲  1 モンドデラモーレ

△ 18 コートアリシアン

△ 15 アルテヴェローチェ

×  3 チェルビアット

×  5 ランスオブカオス

2025天皇賞・春予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

雨でも降って馬場が荒れれば波乱の要素も出てくるが週末の京都は晴れで良馬場が濃厚。そうなればヘデントールとサンライズアースの一騎打ちだろう。同世代の2頭はヘデントールは菊花賞2着&前走ダイヤモンドステークスの勝ち馬で、サンライズアースはダービー4着&前走阪神大賞典の勝ち馬である。他にもG1実績でいえばジャスティンパレスとブローザホーンがいるが共に6歳、競走馬としてはピークアウトしたとみていいだろう。サンライズアースは圧巻の走りだった前走の阪神大賞典からワンランク上がったG1戦となるわけだが正直メンバーレベルはそれほど変わってないわけでここでも前走の再現があっていい。対するヘデントールはダイヤモンドステークスを圧勝したもののそのメンバーレベルはG3そのもので初めて背負う58キロ含めてハードルがあがろう。レースではヘデントールが前にサンライズアースを見る形で進みそうでラスト200メートルの勝負となりそうだ。阪神大賞典のようにサンライズアースが一方的に突き離す展開にはならずヘデントールが襲い掛かって捉えるか?サンライズアースが逃げ切るか?になりそうだが、7戦走って3勝する一方で二桁着順も2回あるサンライズアースの戦績ムラが気になるところではあるが臨戦過程からもサンライズアースが押し切ると見る。ただ鞍上が池添騎手に対してヘデントールがDレーン騎手なのは騎手リスクはあるだろう。プレイヤーとしてG1の時だけ頑張ればいいとか重賞の時だけ集中力を高めて結果を出せるようなものではなく日々どれだけ自分と向き合って鍛錬できているかがここ一番の勝負の分かれ目とすれば酒の席で後輩と喧嘩してるようじゃまだまだで池添騎手本人が「乗り難しいところがある」という馬をG1の舞台でどうエスコートするのか?相手関係というよりもサンライズアースと池添騎手、池添謙一という人間が「騎手・池添謙一」とどう対峙するかが問われよう。

穴っぽいのはプラダリアだ。プラダリアというよりも松山騎手へのオファーが陣営のやる気を感じさせる。京都コースは得意でもないが不得意でもなく3000超の距離も菊花賞(7着)しか経験がないが今回のメンバーであれば上記2頭以外であれば全然勝負になりえるはずだ。掛かる馬でもないので前を行くであろうサンライズアースとの距離を計りながら道中をリラックスして進めるならばラストで喰らいつく人馬と見る。本来ならもう2、3頭の穴馬をピックアップしたいところだが実績馬はピークアウト、その他の馬にしても3200の距離や斤量58キロが影響しそうであり勝負付けが決まった後の展開のアヤで実績馬含め紛れる馬が出てきそうであるとの程度に留めておきたい。

◎  5 サンライズアース

◯  6 ヘデントール

▲  7 プラダリア

△ 11 マイネルエンペラー

× 15 ハヤテノフクノスケ

×  3 ブローザホーン

2025皐月賞予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

レース展開の鍵を握るひとつはファウストラーゼンの立ち回りだろう。2走前のホープフルステークスで向こう正面から一気に押し上げて先頭に立ち3着、前走のディープ記念弥生賞でも同様に向こう正面から押し上げて見事に勝ち切った。他騎手にしてみればホープフルステークス(2歳若馬戦)でそのような動きを見せると思っておらず意表を突かれた面もあっただろうしディープ記念弥弥生賞では「またきたか!」とさらに意表を突かれた面もあったと思われる。今回の皐月賞ではもう全ての騎手がファウストラーゼンの立ち回りを想定内としており通用しないはずだ。ただ騎手に焦りはないだろうが3歳馬だけに掛かる馬は出てくる可能性はあるだろう。その点で評価したいのはホープフルステークスでファウストラーゼンの立ち回りに動じなかった勝ち馬クロワデュノールと2着ジョパンニの対応力だろう。皐月賞は同じ中山2000でありその立ち回り能力は今回の舞台でアドバンテージになるはずだ。

ダークホースを2頭紹介しよう。

カラマティアノスに穴気配。前走共同通信杯はマスカレードボールの2着だったが、勝ち馬がスムーズに競馬をしたのに対して当馬はスタート後に戸崎騎手が抑えて下げており普通なら掛かってもおかしくないところだがすぐに折り合ってラストはINから伸びたものの勝ち馬の決め手に屈して2着。負けはしたものの戸崎騎手的には皐月賞での感触を掴んだのではないか?仮にマスカレードボールとカラマティアノスが東京コースでもう一度勝負をすればマスカレードボールが勝つ可能性が高いと思うが、これがトリッキーな中山コースであればカラマティアノスが操縦性を武器に逆転するような気がする。皐月賞最有力候補のクロワデュノールと未対戦なのも面白い。

ニシノエージェントも穴気配。前走は今回と同じ中山2000の京成杯を勝利。注目すべきはそのレース3角すぎからレースが動いた時に上がっていったのは騎手のエスコートではなくて馬の意思(馬なり)で馬群に入っていって直線で馬群から抜けていったように見えることだ。当馬の自在性のある脚質と鞍上の津村騎手+オーナーサイドの考えそうなことは道中から押し上げていくファウストラーゼンの動きを見つつポジションを上げていき勝負どころから仕掛けていくイメージか?今回は道中に動く馬(ファウストラーゼン)がいるおかげで陣営の思惑がハマって当馬の持ち味が存分に発揮される可能性があるだろう。査定でも3位に入っており妙技はありそうだ。

◎ 10 クロワデュノール

◯ 14 カラマティアノス

▲  1 ニシノエージェント

△  6 マスカレードボール

×  5 ジョパンニ

× 15 ヴィンセンシオ

2025桜花賞予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

査定1位はアルマヴェローチェ。阪神JFの勝ち馬で世代を代表する一頭なのは間違いなくレース内容はソツがなく3歳馬の中では完成された印象でケチをつけにくい。厩舎は先週の大阪杯をべラジオオペラで勝利した上村厩舎で厩舎内のムードは最高潮といったところで馬もその空気感を敏感に感じ取っているのではないだろうか?3戦している中で重馬場や鞘重馬場でも結果が出ており馬場が渋ってもマイナス要素はなさそうだ。

エリカエクスプレスは査定2位。2戦2勝の底をみせていないエピファネイア産駒。マイル実績&鞘重実績があり馬券買い安心感とともに阪神コースこそ未経験ではあるが中山実績から坂もこなす脚力はありココでどんな競馬を見せてくれるか楽しみが大きい。鞍上はベリーベリー戸崎で2番枠とスタートセンスのある当馬は先週べラジオオペラが位置したINの3〜4番手あたりのビクトリーポジションを取れそうだ。

同率査定3位に入ったのはクリノメイ。2走前の阪神JFではゲート内で立ち上がって外枠発走となり道中もポジションを押し上げられず良いところなしで終わったが、前走のチューリップ賞ではスタートを決めて見違える競馬をして勝ち馬となった。個人的な印象ではあるが須貝厩舎は矯正できないのか過去を振り返ってもゲートの悪い馬が多いように思う。今回もゲート次第のところはあるが五分にスタートを切れれば面白い一頭だろう。

ここで先週の阪神コースで行われた大阪杯で2着・3着となった2頭のコメントを紹介しよう。

2着・ロードデルレイ 西村淳騎手

「道中不利もあって一列下げたのが痛かった」

3着・ヨーホーレイク 岩田望騎手

「スタートが痛かった」

いずれもスタートからのレース序盤に思うようにレースを進められてないのがレコードが出るような馬場においては致命傷になっている。上記3頭は前走においてスタートを決めて道中からラストまで走り抜けた3頭である。(前走のスタートが決まったからといって今回も同じようにいくとは限らないが)

ダークホース的な位置付けとして2頭を紹介しよう。

まずは同率査定3位に入ったのはチェルビアット。前走は阪神1400のフィリーズレビューをショウナンザナドゥからコンマ1秒差の2着になっていて、未完成な馬なのは言うまでもないが競馬を重ねるごとに上手になっていく印象は期待をもたせるものがあり馬体重480キロ台で安定しているのも好感が持てよう。大阪杯を勝ったべラジオオペラと同じロードカナロア産駒なのも穴っぽい感じがする。

雨が味方しそうなのはダンツエランか。不良馬場で行われた3走前のファンタジーステークスの勝ち馬で不良馬場でこその一瞬の切れ味みたいな脚を持っている。スタートも五分に出れて馬群で折り合えるためポジションも極端に後ろになることもなさそうな事を考えると2着〜3着の馬券に絡んできてもおかしくはないだろう。こちらもロードカナロア産駒である。

◎  2 エリカエクスプレス

◯  9 アルマヴェローチェ

▲ 15 クリノメイ

△ 13 チェルビアット

△  8 ウォーターガーベラ

△ 14 ダンツエラン

×  6 ビップデイジー 

×  5 ボンヌソワレ

×  7 エンプロイダリー