今回の査定表は稀に見る混戦となっており、査定ポイントだけで切れる馬は5頭しかおらず、査定1位〜査定6位までに13頭も入っている。下位人気であっても上手な騎手や有力厩舎・良血馬などはマークしておきたい。元々若馬のレースは順当に終わらない傾向がありデアリングタクトの歴史的快挙なるかを含めて馬券的にも楽しめるレースになりそうだ。
秋華賞は有料コンテンツとなっており、一部のみの公開となります。
それではどうぞ!
上記が査定表で、下記がレポートとなります。
レポートの一部公開したいと思います。
査定1位は2頭でまずは無敗の3冠牝馬に挑むデアリングタクト。秋華賞で3つ目のピースを狙う注目の一戦となる。少しノスタルジックな考えになるが3冠って若手・中堅騎手が取れる確率ってどのくらいのものだろうか?確率的なことで考えると10%〜15%程度ではないだろうか?松山騎手は去年〜今年にかけて大きく進化したジョッキーで以前は先行馬には上手に乗るが差し・追い込み馬は全然ダメで乗り方に幅のない騎手だった。しかし今では後ろからでも見事なタイミングで追い出して来るようになっていて、その真骨頂のレースがデアリングタクトの桜花賞だろう。おそらく騎手として近年何かを掴んだのだろうが前走のオークスに限っては評価できるエスコートではなかった。ところがそれをカバーしたのが馬の方でレースというものを知っているかのようにゴール目指して馬群を割ってきた。桜花賞では馬場が味方した感もあるが人馬一体となっていたが、オークスではそうではなく距離と馬に助けられた展開だった。若馬の場合に人間の中学生・高校生に例えられることが多いが野球少年をイメージしてみよう。コントレイルの場合には同学年の少年が130キロしか出ない中で150キロの速球を投げるためそもそも素質が抜けているのだが、デアリングタクトの場合は素質で抜けているのではなくレベルの低い世代の中において完成度で頭1つ抜けている印象が強い。松山騎手も血の気が引くようなプレッシャーのなかで平常心ではいられないはずで、2000という距離・フルゲートの多頭数・統計学的に無敗の牝馬3冠はいないという観点からは強気にはなりにくいのではないだろうか?
査定2位も2頭でまずはウインマリリン。総合的なポテンシャル&バランスが試される東京コースのG1(オークス2着)とGⅡ(フローラS1着)で結果を出している以上能力を軽視するべきではなくむしろ評価すべき馬だ。京都コースは初めてではあるが距離2000のレースは3戦3勝である。17番枠となったが前走のオークスも外枠からのレースであり過度に悲観することはないだろう。乗鞍のある横山典、横山武の両騎手が揃って「乗りやすい」というからには相当操縦性が高そうで、それが多頭数のレースでストロングポイントになる可能性がある。今回の鞍上は若手の横山武騎手ではあるが経験もそこそこ積んで出走馬の力関係からやれていい。
サンクチュエールも査定3位に入ってきた。素質はあるのだろうが近2走に全く見所がない。それでも京都コースでは重賞勝ちがあり舞台設定は良いはずだ。鞍上クリストフ×藤沢和厩舎のゴールデンクロスではあるが、本来はレイパパレに乗る予定だったようで勝負気配という感じではない。ただ混戦ムードのレースでは騎手のエスコート次第で上位進出は十分あり得る。また新馬からクリストフが乗り続けているというだけで陣営の当馬への期待度がうかがえる。