※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。
【 レース展望 】
例年朝日杯フューチュリティステークスはベタ決着が多いレースではあるが今年はやや荒れるような気がしないでもなく、競走馬としてレースを初めたばかりで体ができていない馬の勝負となるとやはり目安になるのは前走の走りとなる。そこで今回はそれほど人気にならない中で妙技のある馬をピックアップしてみたい。
まずは調教が一番よく見えた査定同率3位のバンジャタワー。タワーオブロンドン産駒でタワーオブロンドンは京王杯2歳S1着→朝日杯FS3着になっていて、産駒の当馬は京王杯2歳Sの勝ち馬となった。臨戦過程は同じで今回当馬が当レースで3着に入ると全く同じ結果となるだけに興味深いところだ。タイプ的にはパワータイプでむっちりした体付き、前走も鞘重馬場を苦にしなかった。キレ負けする可能性はあるがマイルを走り抜けるだけの走力はある。
トータルクラリティも査定同率3位。新馬からマイルを2連勝中で底を見せてない魅力がある。2連勝ともに好位追走からしっかり前をとらえた優等生な競馬をしていて、2走前の新馬戦が10番枠、前走が9番枠で結果を出している中で今回10番枠と運も向いてきたか?北村友騎手はここ最近乗れているし同騎手+バゴ産駒といえばクロノジェネシスを思い出してしまうのもノスタルジーな気分にさせてくれて最近は団野騎手や岩田望騎手などやや意外なところがG1を勝っているところからも上記鞍上の松山騎手や当馬鞍上の北村友騎手が注目を集めるシーンがあってもいい流れとみる。
最後に師匠と弟子で挑む査定では4位のタイセイカレント。前走サウジアラビアロイヤルカップでは勝ち馬アルテヴェローチェからコンマ1秒差の2着で上がりタイムでは当馬がメンバー最速であった。新馬はハナから競馬をして前走は後ろから差しに行くといったように競馬を教えながらレースをしている印象の中で結果を出しているのは頼もしく今回は大外となったがゴチャつくような枠でないぶん順位はどうあれ力は発揮できるとみる。ただモーリス産駒でモーリス自体がやや遅咲きでもあったため今回は大外枠を含めて相手までとしたい。
先週の阪神JFにも同じようなことが言えるが前哨戦等を戦ってきて暮れの朝日杯FS前にフィジカルが急成長する馬はまずいないわけで(体重の増加ではなく筋肉・骨格的な中身の部分)、そこはひと冬超えてからのお楽しみとなる。そうならば人気になろうがアルテヴェローチェやミュージアムマイルなども当然マークが必要になることを最後に付け加えておこう。
◎ 10 トータルクラリティ
◯ 12 バンジャタワー
▲ 8 アルテヴェローチェ
△ 4 ミュージカルマイル
△ 2 アドマイヤズーム
× 16 タイセイカレント
× 14 テイクイットオール