2024天皇賞・秋予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

天皇賞・秋はココを獲りにきているかどうかが1つのポイントとなりそうだ。メンバー的にはG1実績のある馬も多くそれなりに揃った感はあるが反面、秋初戦の馬も多い。今後、ジャパンカップや香港国際競走を視野に入れる馬がいきなりメイチ仕上げでここに参戦してくるわけもなく8割仕上げ程度であろう。8割仕上げでもG1を勝てるだろうと「◎」を打てるのは近年でアーモンドアイとかイクイノックスクラスでないと難しく、そうゆう意味では多くの馬にチャンスがあるレースではないだろうか?過去戦績から休み明けでも気にならないのはからべラジオオペラとリバティアイランドあたりか?特にリバティアイランドは牝馬であることもムラッ気の無さに影響が出ていそうな印象がある。

前走までを使って参戦してきている馬をみてみよう。

キングズパレスは重賞を戦ってはいるがローカル競馬が多かったり、ステラヴェローチェは6歳にしてはローテーションがタイトなため天皇賞・秋に照準を合わせてきたというよりも調子が良い(安定している)から天皇賞・秋を使う感じはある。またクリストフを手配したレーベンスティールはメイチ仕上げでG1を獲りにきている気配はあるがG1レベルの馬かどうかの見極めが必要でまだG2レベルであれば8割仕上げであったとしてもG1レベル相手には厳しいだろう。その他からは騎手で見ればダノンベルーガはCデムーロを手配する以上は先を見据えるというよりもキッチリ仕上げてナンボだろう。

注目したいのは奥村厩舎のノースブリッジとホウオウビスケッツの岩田親子で全馬の脚質からホウオウビスケッツがハナに行ってノースブリッジが2番手の並びとなる確率が高くこの2頭でレースを支配する可能性があるように思う。両馬とも休み明けではなく臨戦過程からベストの状態でここを迎えてのレースだけに面白い存在になっていて結果を伴うかどうかは流動的ではあるが何かしら(馬場なり天気なり各馬の立ち回り)の追い風が吹けば波乱の使者まであろう。

そして天皇賞・秋のトップピックにはソールオリエンスを取り上げたい。キタサンブラック産駒でレースセンスはないがラストの脚は同産駒イクイノックスばりの豪脚がありハマれば一発の魅力はある馬。陣営のコメントにおいて「結果が出ている(終いの脚を生かす)スタイルを貫く。もう好位は取りに行かない」とキッパリ語っており迷いがないのも混戦においては良い方に出そうな気がしてならない。もちろん鞍上の武史も迷いなく乗れて先頭をいく馬との距離を計ってドスン!と決めるテクニックは持ち合わせている。

◎  6 ソールオリエンス

◯ 10 ダノンベルーガ

▲ 12 リバティアイランド

△  5 ノースブリッジ

△  7  ドウデュース

×  9 ホウオウビスケッツ

×  1 べラジオオペラ

2024菊花賞予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

今年の菊花賞は皐月賞1〜3番人気不在&ダービー1〜3番人気不在でなんとも寂しいクラシック最終戦となった。メンバー的にも小粒感が否めず、近3年は7番人気内での決着になっているレースだが今年に関していえば7番人気内にどの馬が入ってくるのかもよくわからなくなっている。その菊花賞を攻略するためまずはトライアルを含めた前走に注目したい。

〜神戸新聞杯〜

1着ーメイショウタバル           (皐月賞17位・ダービー出走取消)

2着ージューンテイク  【 上がり3位 】 (皐月賞未出走・ダービー10位)

3着ーショウナンラプンタ【 上がり2位 】 (皐月賞未出走・ダービー15位)

〜セントライト記念〜

1着ーアーバンシック 【 上がり最速 】 (皐月賞4位・ダービー11位)

2着ーコスモキュランダ【 上がり2位 】 (皐月賞2位・ダービー6位)

3着ーエコロヴァルツ            (皐月賞7位・ダービー8位)

そして皐月賞・ダービー・神戸新聞杯・セントライト記念、いずれも未出走は以下の6頭である。

アドマイヤテラ    【 前走上がり最速 】

シュヴァルツクーゲル 【 前走上がり最速 】

ノーブルスカイ    【 前走上がり2位 】

ハヤテノフクノスケ   【 前走上がり2位 】

ピースワンデュック    【 前走上がり最速 】

ヘデントール      【 前走上がり2位 】

ちなみにクラシック未出走で菊花賞馬に輝いたトーホウジャッカルの場合は神戸新聞杯を上がり最速の3着から栄冠を掴んでいる。上記6頭はいずれも1勝クラス〜3勝クラスではあるがハヤテノフクノスケ2着以外の他5頭は前走を勝っているため未知の3000という距離も含め可能性を秘めての参戦となる。そしてトライアル組と未出走組を含めて目をひく点は、コスモキュランダの「皐月賞2着」と前走を「上がり最速」で勝ち切ったという2点しかない。

メンバー構成から押し上げられる感じでダノンデザイルが中心になり、ダービー馬以外は穴馬のような位置付けではあるが3頭を穴推奨してみたい。

1頭目はエコロヴァルツだろう。今回のメンバーでG1レース3着内の実績(下記)がある中の1頭で、

コスモキュランダ (皐月賞2着)

ダノンデザイル  (日本ダービー1着)

エコロヴァルツ  (朝日杯FS2着)

近3走を見ると皐月賞 は11番人気→7着、日本ダービーは17番人気→8着と馬券師の皆様に過小評価をされやすいのだが、前走セントライト記念は3番人気→3着となった。この前哨戦であるセントライ記念ではスタート後にハナから2番手につけて最後はアーバンシックに3馬身差、コスモキュランダに2馬身差をつけられての3着で今回距離が伸びて厳しいか?と思っていたが調教を付きっきりで付けている前走鞍上の岩田康騎手が「距離は持つ」と言っているのが面白い。岩田康騎手的に今回人気になりそうなアーバンシック&コスモキュランダの脚を見切ったのか?それとも当馬の乗り方ひとつで勝負になる手応えを掴んだのかそこはわからないが何か匂う感じはある。

もう1頭はメリオーレムだ。前走の神戸新聞杯では1番人気に評価されていた馬で結果は5着だった。その神戸新聞杯は改修工事の関係でトリッキーな中京コースで開催されていてその前までは新馬から7戦走ってオール3着内と2000メートル以上の距離を折り合いながら好走している。また神戸新聞杯は鞘重馬場であったことから川田騎手はレース後「馬場の得意・不得意がでたとはいえ重賞初挑戦で良く頑張ってくれています」とコメントしていて、初重賞にトリッキーなコースと馬場がトリプルパンチとなった側面は大きいのではないだろうか?その川田騎手は今回も継続騎乗で当然見直しの必要はあり3000の距離に関していえば当馬が一番安心感があろう。

エコロヴァルツ&メリオーレムともに査定評価で伸び悩んだため良い枠をGETできればと思っていたがともに7枠と追い風吹かず。G1実績のある岩田康騎手&川田騎手の手綱捌きに賭けるといったところか。

3頭目は結果的に少しファンタジー予想になってしまったためまずはワタクシの印を紹介したい。

◎  1 ピースワンデュック

◯ 11 ショウナンラプンタ

▲ 13 アーバンシック

△ 14 メリオーレム

△  4 ダノンデザイル

×  9 コスモキュランダ

× 15 エコロヴァルツ

× 17 アドマイヤテラ

柴田善臣騎手のピースワンデュックが菊花賞に輝くシナリオはないか?しるし的には査定表と各馬の過去VTR等今までと同列に予想したのだが若手はショウナンラプンタの鮫島克騎手くらいで柴田善臣・横山典弘・武豊・岩田康成・Mデムーロと50代中心なメンバーが並んでしまった。これは若手の度重なるスマホ不祥事や藤田菜七子騎手電撃引退でブランドイメージが大きく傷ついたJRAの起死回生のレースとなるべくベテランにスポットが当たる流れではないだろうか?藤田菜七子騎手が在籍した美浦では一時はお通夜ムードが漂ったはずだがそれを払拭できるのは大ベテラン柴田善臣騎手の一撃。これこそがJRA的にも騎手会的にもベストシナリオだろう。ギャンブルの世界では得てしてこのようなドラマチックなストーリーが成立するのである。

2024秋華賞予想

おまけで日曜日のジャンプ重賞「東京ハイジャンプ」の予想もしております。

よければご覧くださいませ♪

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

査定1位のステレンボッシュ&チェルヴィニアがポテンシャルで頭ひとつ抜けていてそれにクイーンズウォークが続く印象でレース当日は天気予報的に雨の心配はなく快晴でありレースがスムーズならば人馬の総合力で

ステレンボッシュ  ー 戸崎

チェルヴィニア   ー Cルメール

クイーンズウォーク ー 川田

この3頭が有力との構図はその通りであろう。

だがこの3頭で馬券的に怪しくなるのはまずクイーンズウォークだろう。クイーンズウォークの川田騎手がチェルヴィニアとステレンボッシュを負けしにいくとすれば馬の走りたいように走らせたら勝てないわけで何らかの負荷やストレス(押し引き&右や左のコース取り)を与える手綱捌きにならざるをえない。それに馬が応えられればいいのだがオークス以降レース当日までにそこまでの成長があるかどうか調教など見極めると少し難しそうだ。加えてステレンボッシュも14番枠はややネガティブで戸崎騎手は積極的にポジションを取りに行くタイプでもないことから展開面から後手を踏みそうな不安はある。人気馬以外にも

アドマイヤベル   (フローラステークス勝ち)

クリスマスパレード (紫苑ステークス勝ち)

コガネノソラ    (クイーンステークス勝ち)

ミアネーロ     (フラワーステークス勝ち)

と位置付けとしては伏兵扱いなのかもしれないが走力の裏付けのある馬が意外と多いのが今回の特徴で4番人気内で決着した真近3年間の秋華賞のようなベタベタの決着にはならないとみる。なかでも波乱の使者にチョイスしたいのはミアネーロとアドマイヤベルだ。ミアネーロはフラワーステークス勝ちに加えて前走の紫苑ステークスがタイム差なしの2着であり上昇ムードでここに向かってきた。オークスこそ14着も距離2000までなら勝負になるはずだ。津村騎手も「ビックチャンス!」と色気十分でG1をもう一丁!の勢いがあり当馬2番枠の隣3番枠には同期の川田騎手がスタイバイでアドレナリンMAX状態だろう(笑)。アドマイヤベルは鞍上横山武史騎手が「体重が増えてパワー&スピードが一段上がった」「右回りは初めてだが個人的にはむしろ右回りの方があっていそう」など前向きなコメントが多くリラックスして乗れる分ハマれば何かありそうな不気味さはある。

◎  5 チェルヴィニア

◯  2 ミアネーロ

▲ 14 ステレンボッシュ

△  3 クイーンズウォーク

△ 11 ランスオブクイーン

×  9 アドマイヤベル

× 13 クリスマスパレード

× 12 ラヴァンダ

【 東京ハイジャンプ 】

◎  1 エコロデュエル

◯  8 ブラックボイス

▲  2 アサクサゲンキ

△  7 ジューンべロシティ

×  9 オールザワールド

2024スプリンターズステークス予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

今回のスプリントG1の鍵を握るのは馬場だろう。超高速馬場となっている現在の中山競馬場だが、現在金曜日時点で金・土・日と雨予報で降水確率が50%前後とこれが微妙。雨が降ることは降るようだが良〜鞘重で収まりどこまで馬場に影響する雨量なのかが判明するのはレース1時間前になるだろう。不透明要素が大きい中で狙うはママコチャだ。前走セントウルステークス2着も本丸が当レース2連覇なので上々の前哨戦であり叩いて今回本領発揮とみる。陣営的には良馬場が持ち味を発揮できる舞台と見ているようだが雨の影響で超高速にならない分だけこの馬にも風が吹くのではないだろうか?好枠の6番枠で川田騎手なら不安より期待の方が大きい。

頭でいくかどうかは個人差があると思うがサトノレーヴは外せない一頭だろう。前走キーンランドカップを制してここにピークを持ってきたといえる。鞍上はダミアン・レーン騎手で陣営総ぐるみでスプリントG1を奪りにきた勝負気配で洋芝実績もあることから多少の雨は味方にできるはずだ。有力馬がいい枠をGETする中で当馬は12番枠、ここがギリギリラインで12番より外なら厳しかったと思う。ゲートをスムーズに出ることが前提条件でダミアンまかせ♡

穴っぽいのはオオバンブルマイだ。基本的に当レースは内枠がいいのだろうが当馬だけは真ん中くらいの枠からロスをなくしてラストはスムーズに外に出したいはずが最内1番枠(苦笑)。凱旋門賞を控えている鞍上が強引なレース運びをするわけもなく馬場が差し馬の当馬にどこまで向いてくるかどうかで雨量が最も気になるのはこの陣営かもしれない。ただ前走のキーンランドカップの最後の伸びは今回の好レースを期待させるもので1200でも勝算が見込めるポテンシャルを秘めている。

雨量を問わず抑えたいのは上記3頭でマッドクール・ウインマーベル・ナムラクレア・トウシンマカオも横一線で馬場がどうなるかによって流動的になろう。雨量が増えて重馬場までいけばマッドクール・ウインマーベル・ナムラクレアの出番か?香港勢の2頭は勝ち切るのは難しそうだがビクターザウィナーがJモレイラで、ムゲンはKティータンで世界レベル騎手だけに2着3着ならば絡んでも驚かないが両馬ともやや枠には恵まれなかった。

◎  6 ママコチャ

◯  3 ウインマーベル

▲  7 マッドクール

△  1 オオバンブルマイ

△ 12 サトノレーヴ

×  2 トウシンマカオ

×  5 ナムラクレア

2024宝塚記念予想

おまけで土曜日のジャンプ重賞「東京ジャンプステークス」の予想もしております。

よければご覧ください。

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

上半期総決算の宝塚記念はファン投票もあり強くて人気のある馬が一段と買われオッズ妙技が薄れるのだが競馬のあり方としてご贔屓にしている馬がいるのであれば応援しながらレースを楽しめば良いのだがワタクシみたいにギャンブルとして競馬をしている場合は人気どころがより人気になってしまうようなレースはそこを逆手にとってナンボ。そこで今回は人気になりずらい分(ファン人気が少ない分、逆に妙技が増す)狙ってみたい2頭を紹介しようと思う。

まずは査定1位のプラダリアだ。池添騎手は個人的には買いたくない騎手なのだがここは目をつぶりたい。京都コースは2戦2勝でありそれぞれ良馬場と重馬場で1勝づつをあげているのも買い妙技が高まる格好で、斤量58キロも背負えるためマイナス材料がほとんどない。相手関係だが昨年の当レースでは良馬場で勝馬イクイノックスからコンマ4秒差の6着となっており時計勝負でもOKなうえ、今年のような雨の影響で時計もかかる心配のある場合でも勝負できる。当馬も今年が6歳とか7歳なら厳しいが今年3戦目の5歳であり年齢的にもG2を3勝している実績からもG1舞台での激走があってもおかしくないはずだ。天候&馬場によるレース展開次第では一発まで!

もう1頭は査定4位のブローザホーン。この馬2022年の6月、つまりちょうど2年前の今の時期から12戦して3着内をハズしたのは1回のみであり真近3戦などは、3走前はG2日経新春杯を勝利→2走前はG2阪神大賞典3着→前走はG1天皇賞・春で流石に厳しいかと思われる中で2着と完全に本格化したとみていいだろう。エピファネイア✖️デュランダルでいかにも道悪は望むところで不良馬場でも鞘重馬場でも実績がある。鞍上は菅原明騎手の13頭立てで12番枠と人気にならなさそうな感じだが、騎手は馬を手の内に入れおり追えるタイプで12番枠も脚質的にマイナスにはならないはずだ。長くいい脚を使うタイプのジャスティンパレスやディープボンドなどが京都コースの下り坂を利用してレースが動き出すことになりそうだが、そこでひと呼吸我慢してから追い出せるかが鍵となりそうだ。

天気予報的に良馬場はなさそうだが、鞘重〜重〜不良と馬場は流動的で波乱の要素がジワリ。応援する馬がいる人も、波乱に賭けてみる人もそれぞれの楽しみ方でレースを見守る事ができる。それが競馬なのではないだろうか。

◎  7 プラダリア

◯ 12 ブローザホーン

▲  2 ジャスティンパレス

△  4 ドウデュース

× 10 ローシャムパーク

×  1 シュトルーヴェ

【 東京ジャンプステークス 】

◎ 10 ブラックボイス

◯ 14 オールザワールド

▲  5 ヴァレッタカズマ

△  9 ロスコフ

× 13 ヴェイルネビュラ

×  3 ジューンベロシティ