2025高松宮記念予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

レースの鍵を握るのは進路取りだろう。高松宮記念と同じ中京コースで行われた先週の愛知杯の結果とレース後のコメントが興味深いので紹介しよう。

勝ち馬ワイドラトゥール・北村友騎手

「馬場のいいところを通ることができたのでこの馬の瞬発力を生かすことができた」

3着カピリナ・戸崎騎手

「3〜4コーナーで被せられて馬場の悪いところを通らされてバランスを崩した」

ワイドラトゥールなどはゲート&二の足がつかず立ち遅れた10番人気の馬であり進路がいかにVロードであったかがわかろう。中京競馬場の施設整備課・沼田課長も「開催が多いので例年より芝は特に3〜4コーナーにかけての傷みが大きいです」と述べており事実として間違いないようだ。愛知杯のレース内容(進路)は以下の通りで距離ロスは相当なものがあるにもかかわらず勝馬が2着馬に1馬身半の差をつける形となった。

1着・ワイドラトゥール   (3〜4角)内ラチ10頭分外(直線)内ラチ6頭分外

2着・シングザットソング  (3〜4角)内ラチ     (直線)内ラチ

3着・カピリナ       (3〜4角)内ラチ3頭外  (直線)内ラチ2頭外

戸崎騎手の言う馬場の悪い3〜4コーナーでスピードを(コンマ数秒の世界だが)落とすか、それともうまく馬場の良いところをコーナリングしてスピードに乗ったまま直線に向けるかが鍵となりそうだ。ただ愛知杯とは違いG1レベルの地力があるパワータイプの有力馬は多少馬場の悪いところを通ったとしてもカバーできるとみるが、前走で瞬発力が光ったエイシンフェンサーやカンチュンジェンガなどが馬場の悪いところを通らされると持ち味が削がれることになりコース取りひとつで「もう一丁」もあれば「不発」に終わることもある。この辺のレースシュミレーションは馬券購入者の想像力の領域となろう。

穴っぽいのはトウシンマカオ。上記で3〜4コーナーの馬場事情を述べたが、1週間前調教ではかなり馬場が悪い中で好時計を出しており、また当週は輸送を控えて馬なりで引っ張りぱなしの動きですごぶる調子は良さそう。鞍上の武史も「(勝った)オーシャンSの時からG1を勝てる器だと感じてましたし、また騎乗依頼をもらえて嬉しいです」と色気ムンムンで勝ち負けを意識しての勝負気配。

基本的に距離が短いほど若い馬の出番となるのだが、人気を集めそうなナムラクレア・サトノレーヴ・マッドクール・ママコチャ・トウシンマカオなどはすでに6歳であり、個人的には4歳馬のオフトレイルとベアボルックス、5歳実績馬ルガル・同じく5歳で本格化気配のビッグシーザー・カンチェンジュンガ・エイシンフェンサーあたりの活躍が見たいところだ。なかでもビッグシーザーの北村友騎手は肌感覚で馬場のどこに持ち出したら良いかわかっているはずでスタートセンスのある当馬をうまくエスコートできれば一発まで!

◎  3 ビッグシーザー

◯ 14 ナムラクレア

▲ 12 トウシンマカオ

△ 13 エイシンフェンサー

△  1 マッドクール

×  8 カンチュンジェンガ

× 10 サトノレーヴ

2025フェブラリーステークス予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

今回は有力馬をコメントから占ってみたい。

ミッキーファイト・戸崎騎手

「能力の高さは分かっている」

「本当にチャンスをいただけたなと思っている」

「結果を求めていきたいと思っています」

エンペラーワケア・横山武騎手

「いかにも、THE走る馬という感じ」

「G1でも上位人気するだろうがそれだけの馬」

ペプチドナイル・藤岡祐騎手

「変わらず良い感じ」

「結果も出ているワンターンの1600はいい条件」

「(勝利した)去年より併せ馬の分動いた」

「調教は思い通りできた」(調教師)

藤岡佑騎手はいつも通り淡々とした感じであるが、戸崎騎手と横山武騎手は色気十分という感じ。

一方で控えめなのはコスタノヴァ陣営で、

「東京5戦5勝は自信にならない」

「中2週の挑戦は簡単ではない」

と言っているものの調教抜群なのはそのコスタノヴァとガイアフォース。コスタノヴァなどはG1を3勝くらいしていそうな貫禄をもって坂路を駆け上がっており鞍上がレイチェルで不安だとか間隔が中2週でどうかだとかを気にする必要はなく勝手に馬が走り抜けそうなオーラがあって陣営の自信なさ気なコメントとは裏腹の出来であり逆リップサービスというべきか情報戦を仕掛けてきていそうな感じがある。一方ガイアフォースは15番枠となり外枠から鞍上がうまくエスコートできるかが鍵となりそうだ。またミッキーファイトはJRA重賞でも結果が出ており有力な一頭ではあるのは間違いないが近2走が地方競馬という臨戦過程が気になり評価を下げた。

◎  9 コスタノヴァ

◯  1 エンペラーワケア

▲ 11 ペプチドナイル

△ 15 ガイアフォース

× 14 ミッキーファイト

×  8 ドゥラエレーデ

2024ホープフルステークス予想

おまけで東京大賞典の予想もしておりますw

よければご覧ください。

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

今年最後のJRA重賞なので皆さんそれぞれ馬のチョイスを楽しんでいただくとしてワタクシからは「軸」候補と「穴」候補を一頭づつ紹介することにしたい。

軸候補は査定1位のクロワデュノールだ。ドウデュースはじめ古馬一線級の競走馬が複数引退しグランプリホースのレガレイラも怪我と来年以降の競馬界を引っ張るスターホースが見当たらないがクロワデュノールの将来性・大物感はその穴を埋める可能性があろう。鞍上の北村友騎手が早くから「乗り続けたい」と言っているのは相当のポテンシャルを秘めている証拠だろう。有力馬のマスカレードボールやマジックサンズが外枠を引いたのに対して当馬は絶好といっていい6番枠GETは追い風。来年に向けて夢が膨らむ展開を期待して当馬を軸に推したい。

穴候補はジェットマグナムだ。前走中山2000の芙蓉ステークスでは他馬が追っている中で当馬鞍上の動きは余裕たっぷりで終いの勝負処で気合いを入れて抜け出すレースぶりはまだ奥を感じさせる。スタートもよく好位で折り合える競馬センスはこの舞台でアドバンテージになるはずで3番枠の恩恵を生かせるとみる。無敗馬も複数いる中、それほど人気にもならないはずで妙技は十分すぎるほどあるため是非とも馬券に組み入れていただきたいと思う。また調教では自己ベストを更新しており馬の気配は上々、あとは丹内騎手がうまくエスコートできるかどうかだろう。今年最後のJRA重賞なので二郎系ラーメンよろしくギャンブル度増し増しで当馬に「◎」をつけようかとも思ったが今の中山で勝ち切るためには勝負処での瞬発力は必要で、ダラダラ〜と流れ込むようなゴールシーンは想像しにくい。どちらかと言えば長くいい脚を使うタイプなので相手までとした。

◎  6 クロワデュノール

◯ 15 ピコチャンブラック

▲ 18 マスカレードボール

△  3 ジェットマグナム

× 12 マジックサンズ

×  1 ジョパンニ

今年の競馬予想ブログも今回で最後になりました。JRA年間重賞すべて&JRAで販売される海外競馬すべてで予想UPを完走できました。ご覧いただいて誠にありがとうございました。

【 東京大賞典 】

◎  2 ウィルソンテソーロ

◯  4 フォーエバーヤング

▲  3 ラムジェット

△  7 グランブリッジ

× 10 ウシュバテソーロ

2024有馬記念予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

ドウデュースと並んで同率査定1位になったのはアーバンシック。中山重賞実績のあるレガレイラとローシャムパークの主戦であるルメール騎手がチョイスしたの当馬で彼の中ではドウデュースを負かす可能性を前記2頭よりも感じているということになろう。ただアーバンシックに関しては馬券面で少し警戒したい。今回のメンバーを1軍だとすると、近2走のセントライト記念・菊花賞と連勝中だがそのメンバーレベルは2軍といった感じで今回は他馬から受ける圧力の違いからリラックスして走ることは難しいだろう。人気がなければ抑えたい馬ではあるが鞍上Cルメールで2戦2勝な面などから過剰人気になるようなら切ってナンボと見ている。

スタニングローズも注目したい。Cデムーロ→Rムーアに乗りかわったがムーアは中山で内枠を引いた時はそのまんま内ベッタリで回ってくるので内枠を引いて折り合ったら外を回るドウデュースに対してアドバンテージはあると思って期待していたら13番枠・・・(苦笑)枠には恵まれなかったが査定3位に入ってきており今回のメンバーで前走勝ってここにエントリーしてきたのはドウデュース・アーバンシック・ハヤヤッコと当馬の4頭だけで、調教はどの馬も動いているがレース内容的に調子を上げて有馬記念を迎えた馬は案外少ないだけに一定程度のアドバンテージはあるのではないだろうか?道中でINを確保するムーアの手腕に期待してラストは「内のスタニングローズ」VS「外のドウデュース」の一騎打ちがワタクシの理想になります!(笑)

ローシャムパーク・ブログノーシス・シャフリヤールは海外遠征帰りで前走の海外レースで結果を出している。しかし海外レース→有馬記念のローテーションで好走するイメージが沸かないところが個人的にあり海外の広々としたコース形態に対して中山の小回りもそうだし時期的に気温が低くなる点も加えて環境の変化が大きいだけに馬の走力だけでなく適応能力も必要になろう。むしろそれら海外帰りの馬よりも近走結果こそでていないがダノンデザイル・スターズオンアース・レガレイラの実績のある国内ローテーション組に激走予感を感じてしまう。

色々述べてきたが、中心は引退式を控え秋3冠の有終の美で終えることができるか注目されるドウデュースで間違いない。当日の天気は晴れで馬場の心配もなく前年覇者でもあり調子もすごぶる良さそうで60%くらいの確率で勝つのではないだろうか?ジャパンカップなどは「少し動くのが早いかとも思ったがこの馬なら大丈夫なんじゃないかと早めに動いていった」と語っていたように、鞍上・武豊のイメージでは4角先頭くらいの気持ちで乗って来るはずで3角付近からは当然として場合によっては向正面から位置を上げるように進出開始し唸りをあげるようなまくりを見せてきそう。競馬なので何があるかわからないが人馬一体となって駆け抜ける2分半ほどのドラマチックなシナリオを見届けましょう♡

◎ 13 スタニングローズ

◯  2 ドウデュース

▲  1 ダノンデザイル 

△  8 レガレイラ

△  7 スターズオンアース

×  3 アーバンシック

×  4 ブローザホーン

×  6 ローシャムパーク

2024朝日杯フューチュリティステークス予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

例年朝日杯フューチュリティステークスはベタ決着が多いレースではあるが今年はやや荒れるような気がしないでもなく、競走馬としてレースを初めたばかりで体ができていない馬の勝負となるとやはり目安になるのは前走の走りとなる。そこで今回はそれほど人気にならない中で妙技のある馬をピックアップしてみたい。

まずは調教が一番よく見えた査定同率3位のバンジャタワー。タワーオブロンドン産駒でタワーオブロンドンは京王杯2歳S1着→朝日杯FS3着になっていて、産駒の当馬は京王杯2歳Sの勝ち馬となった。臨戦過程は同じで今回当馬が当レースで3着に入ると全く同じ結果となるだけに興味深いところだ。タイプ的にはパワータイプでむっちりした体付き、前走も鞘重馬場を苦にしなかった。キレ負けする可能性はあるがマイルを走り抜けるだけの走力はある。

トータルクラリティも査定同率3位。新馬からマイルを2連勝中で底を見せてない魅力がある。2連勝ともに好位追走からしっかり前をとらえた優等生な競馬をしていて、2走前の新馬戦が10番枠、前走が9番枠で結果を出している中で今回10番枠と運も向いてきたか?北村友騎手はここ最近乗れているし同騎手+バゴ産駒といえばクロノジェネシスを思い出してしまうのもノスタルジーな気分にさせてくれて最近は団野騎手や岩田望騎手などやや意外なところがG1を勝っているところからも上記鞍上の松山騎手や当馬鞍上の北村友騎手が注目を集めるシーンがあってもいい流れとみる。

最後に師匠と弟子で挑む査定では4位のタイセイカレント。前走サウジアラビアロイヤルカップでは勝ち馬アルテヴェローチェからコンマ1秒差の2着で上がりタイムでは当馬がメンバー最速であった。新馬はハナから競馬をして前走は後ろから差しに行くといったように競馬を教えながらレースをしている印象の中で結果を出しているのは頼もしく今回は大外となったがゴチャつくような枠でないぶん順位はどうあれ力は発揮できるとみる。ただモーリス産駒でモーリス自体がやや遅咲きでもあったため今回は大外枠を含めて相手までとしたい。

先週の阪神JFにも同じようなことが言えるが前哨戦等を戦ってきて暮れの朝日杯FS前にフィジカルが急成長する馬はまずいないわけで(体重の増加ではなく筋肉・骨格的な中身の部分)、そこはひと冬超えてからのお楽しみとなる。そうならば人気になろうがアルテヴェローチェやミュージアムマイルなども当然マークが必要になることを最後に付け加えておこう。

◎ 10 トータルクラリティ

◯ 12 バンジャタワー

▲  8 アルテヴェローチェ

△  4 ミュージカルマイル

△  2 アドマイヤズーム

× 16 タイセイカレント

× 14 テイクイットオール