2024ヴィクトリアマイル予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

査定1位のナミュール、査定2位のウンブライル&マスクトディーヴァはいずれも差し脚質である。先週のNHKマイルカップを見ると1着〜3着はいずれも4角6番手内でありやや前&内有利ではあった。一週間経過して内が少しづつ痛み始め当レースは内外フラットと想定するが見極めは必要だろう。雨の心配もなく15頭立てのレースで広い東京コースということもありスタートからスムーズなレース展開が見込まれ馬場もイーブンなら紛れのないガチンコ決着となることから先に述べた3頭が有力なのは揺るがない。

穴っぽいのはコンクシェルだ。デビュー2戦目からほぼ1ヶ月に1度程度レースに使われている馬であるがその間馬体重がジリジリ増えながら前走ではGⅢの中山牝馬ステークス勝ちを収めている。新馬の福永騎手から始まって川田騎手やモレイラ騎手なども乗っており元々期待される部分がある馬なのだろう。どちらかといえば小回りコースが合っていそうだが今なら東京コースでも十分やれるフィジカル状態と思われる。成長モードが本物なら先行脚質の当馬は後ろから馬が来ても粘り強く走りそうなイメージがある。

直接的な競馬予想ではないが、世の中の移り変わりというかギャンブルの流れというかスポーツが持つ物語性、少しファンタジー(空想)っぽい話をしよう。

少し前に藤岡康太騎手の残念なレース中の事故があった。それでもJRAの興行がスケジュール通りに遂行される様子は社会の縮図のようで個々の家庭や個人にどんな試練があろうとも明日がやってきて日常が繰り返される。競馬と言えば日本を代表するスポーツ大型興行であり、その中において起きてしまった衝撃的な事故の流れを変えるものは2つあって、

ひとつは、 「時間の経過による消化」

もうひとつは、「人物&出来事による気持ちの変化」である

日本競馬界において流れを変えられる人物といえば、JRA社内・馬主・調教師・騎手の中においては武豊しか存在しない。競馬界の内側だけでいえばJRAの役員もいれば有力馬主も存在するだろうがこれらは競馬界の外側に出れば弱い存在で競馬ファンをはじめとした大衆の心を動かすことはできない。レース中に起きた悲しい事故が「黒」だとして、それを消化して「白」(元のステージ)にする影響力を持っているのは武豊だけである。その武豊が乗るのは藤岡康太騎手にG1馬に導かれたナミュール号であればシナリオはひとつしかないのではないか?ナミュールと武豊の人馬がヴィクトリアマイルを勝利することで競馬ファンは藤岡康太騎手への想いに一区切りつける時を迎えるはずだ。そうして競馬という興行はファンと関係者が一体となってクライマックスのオークスそしてダービーに向かうことになるだろう。

◎ 10 ナミュール

◯  5 ウンブライル

▲  6 マスクトディーヴァ

△  4 コンクシェル

△  3 スタニングローズ

×  2 フィアスプライド

×  1 ライラック

2024NHKマイルカップ予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

査定通りに査定1位のアスコリピチェーノと査定2位のジャンタツマンタルが鞍上含めて人馬の総合力で抜けているとみる。オッズもそうなると思われることからこの2頭のことよりも残りの一頭(馬券に絡んでくる馬)の考え方について触れておこう。

芝の状態が内外フラットと仮定してお話しするのだが、コースは東京のマイル戦でありしかもフルゲートととなれば通常ならゲートは真ん中から内が有利となる。多頭数レースで外枠の馬がスタート後に内のポジションを取ることは基本的には難しく物理的な距離ロスが出てしまうからだ。

では本当に(芝状態がフラットな状況において)外枠は不利なのかといえば今回の場合はそうではない。なぜか?それは3歳の若馬戦だからであってレース経験のある古馬ではないからだ。むしろ外枠が有利になる場合が多くデータ的には2017年以降の優勝馬は全て11番より外の馬番となっている。これはどうゆうことかというと3歳戦においては「スムーズ」に走らせる事が最も大切であってコースロスのない馬群でゴチャゴチャしながら走るより多少ロスがあっても伸び伸び走らせた方が結果につながりやすいということになろう。

つまりNHKマイルカップはスムーズに走らせた3頭が3着内にくるレースであり、多少スムーズさを欠いたとしても馬券内に入る能力があるのは今回ジャンタルマンタルとアスコリピチェーノのみであり波乱まであっていい。騎手がうまくエスコートできるかが1つの鍵となりそうだ。

◎ 16 ジャンタルマンタル

◯ 14 アスコリピチェーノ

▲ 13 シュトラウス

△ 12 ゴンバデカーブース

×  5 ボンドガール

×  1 ダノンマッキンリー

2024天皇賞・春予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

ドゥレッツァについて触れておこう。頭ひとつ抜けた査定1位となっておりメンバー的にも実績的にもその通りではあるが、2走前の2着以下を引き離した菊花賞と、ダラッ〜と走ってそのままゴールし勝馬にコンマ8秒差2着だった金鯱賞では見栄えが全然違ったのが気になるところ。前走がクセのある中京コースであることや休み明けで仕上げも緩かったのだろうと言い訳はできようが馬に活気が見られなかったのも事実である。今週発表の調整後の馬体重を注目していたが2走前→前走が4キロ増→そこから今回6キロ減となっていた。4歳という年齢から10キロ以上の体重増があってもいいくらいだが体調の部分で気になるところだ。

上記通りにドゥレッツァが伸び悩みや体調面で一抹の不安があるとすればテーオーロイヤルの一発とみる。前走の阪神大賞典が圧巻の走りで今ならG1を取れるのではないかと期待させる。ローテーションがタイトではあるが馬体重は安定しており陣営によると調子が上向いているとのこと。鞍上の菱田騎手も当馬でGⅢ〜GⅡを連勝して自信をつけたのか一皮剥けて当馬以外でもうまく乗れているのが目を引く。

モレイラを手配したタスティエーラも近走はパッとせず個人的なイメージでいうとサトノクラウンが色濃くなってきている印象。サトノクラウンは馬場が渋ったり、日本よりやや重い香港G1レースで突如好走しており日本の良馬場では買いにくくなってきている。ちなみに週末の天気は晴れでモレイラマジックで雨を降らすことができれば。(笑

騎手で言えばブローザホーンの菅原騎手やチャックネイトの鮫島騎手は若手の中では中長距離レースが上手な印象を持っており、馬の方もGⅡは勝っているので展開や流れ次第で激走があってもおかしくない。ただこの2頭はパンパンの良馬場よりは少し力のいる馬場を望んでいるだろう。

◎ 14 テーオーロイヤル

◯  5 ブローザホーン

▲ 12 ドゥレッツァ

△  1 サリエラ

×  6 ディープボンド

× 16 チャックネイト

2024皐月賞予想

※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。

【 レース展望 】

能力的にレースの中心に考えるのはレガレイラでホープフルステークスはそれなりにインパクトがあった。今回の人気がどうなるか分からないがクリストフならば1番人気になっていたのではないか?そのレガレイラは10番枠で、前走の13番枠だったホープフルステークスを再現するようなレースを陣営はオファーすると思うし、作戦的なオファーがなかったとしても鞍上的にはその選択をするはずで負かすとすれば共同通信杯組のジャンタルマンタルとジャスティンミラノの2頭が有力だろう。

ジャンタルマンタルとジャスティンミラノが対決した共同通信杯ではゲートを出たのはジャンタルマンタルの方だったが掛かり気味で織り合いに苦労してたの対して、ジャスティンミラノの方はゲートはイマイチながら二の足ついて2番手まで上がっていった様子はやや掛り気味にも見えたが最後の弾け方を見ると人馬は織り合えていたようだ。ジャスティンミラノの鞍上戸崎騎手は前走テン乗りだったのだが継続騎乗は今回に生きてこよう。一方ジャンタルマンタルは8番枠で馬群に入りそうだがどこまでスムーズに進んでいけるかが鍵になりそうだ。

レース後のコメントが印象に残ったので紹介しよう。

1着のジャスティンミラノ戸崎騎手は、「調教にも乗っておらず全くのテン乗りだったがペースが遅かったので位置を取りに行ったが乗りやすく強い勝ち方だった。追って味のある馬で(皐月賞の)距離も問題ない」と皐月賞の手応えも感じたか?

2着のジャンタルマンタル川田騎手は、「直線で1馬身差だったがそこから離された。今日のところは向こうの方が強かった」と含みを持たせる言い方で、捉え方によっては今日は完敗だが地力負けではないと言っているようにも思える。

これら3頭、レガレイラ・ジャスティンミラノ・ジャンタルマンタルが中心になると見ていいだろう。

穴っぽいのはアーバンシックか?前走の京成杯は今回と同じ舞台で2着。皐月賞1着のイメージこそないもののセンスもあって凡走するイメージもなく横山武騎手で舞台の違う競馬場で3戦してオール連対しており馬の特徴は掴んでいるはずだ。

◎  8 ジャンタルマンタル

◯ 10 レガレイラ

▲ 13 ジャスティンミラノ

△ 14 シンエンペラー

△  9 アーバンシック

×  3 エコロヴァルツ

×  1 サンライズジパング