※査定表は当日の馬場状態は考慮されておりません。
【 レース展望 】
査定1位のナミュール、査定2位のウンブライル&マスクトディーヴァはいずれも差し脚質である。先週のNHKマイルカップを見ると1着〜3着はいずれも4角6番手内でありやや前&内有利ではあった。一週間経過して内が少しづつ痛み始め当レースは内外フラットと想定するが見極めは必要だろう。雨の心配もなく15頭立てのレースで広い東京コースということもありスタートからスムーズなレース展開が見込まれ馬場もイーブンなら紛れのないガチンコ決着となることから先に述べた3頭が有力なのは揺るがない。
穴っぽいのはコンクシェルだ。デビュー2戦目からほぼ1ヶ月に1度程度レースに使われている馬であるがその間馬体重がジリジリ増えながら前走ではGⅢの中山牝馬ステークス勝ちを収めている。新馬の福永騎手から始まって川田騎手やモレイラ騎手なども乗っており元々期待される部分がある馬なのだろう。どちらかといえば小回りコースが合っていそうだが今なら東京コースでも十分やれるフィジカル状態と思われる。成長モードが本物なら先行脚質の当馬は後ろから馬が来ても粘り強く走りそうなイメージがある。
直接的な競馬予想ではないが、世の中の移り変わりというかギャンブルの流れというかスポーツが持つ物語性、少しファンタジー(空想)っぽい話をしよう。
少し前に藤岡康太騎手の残念なレース中の事故があった。それでもJRAの興行がスケジュール通りに遂行される様子は社会の縮図のようで個々の家庭や個人にどんな試練があろうとも明日がやってきて日常が繰り返される。競馬と言えば日本を代表するスポーツ大型興行であり、その中において起きてしまった衝撃的な事故の流れを変えるものは2つあって、
ひとつは、 「時間の経過による消化」
もうひとつは、「人物&出来事による気持ちの変化」である
日本競馬界において流れを変えられる人物といえば、JRA社内・馬主・調教師・騎手の中においては武豊しか存在しない。競馬界の内側だけでいえばJRAの役員もいれば有力馬主も存在するだろうがこれらは競馬界の外側に出れば弱い存在で競馬ファンをはじめとした大衆の心を動かすことはできない。レース中に起きた悲しい事故が「黒」だとして、それを消化して「白」(元のステージ)にする影響力を持っているのは武豊だけである。その武豊が乗るのは藤岡康太騎手にG1馬に導かれたナミュール号であればシナリオはひとつしかないのではないか?ナミュールと武豊の人馬がヴィクトリアマイルを勝利することで競馬ファンは藤岡康太騎手への想いに一区切りつける時を迎えるはずだ。そうして競馬という興行はファンと関係者が一体となってクライマックスのオークスそしてダービーに向かうことになるだろう。
◎ 10 ナミュール
◯ 5 ウンブライル
▲ 6 マスクトディーヴァ
△ 4 コンクシェル
△ 3 スタニングローズ
× 2 フィアスプライド
× 1 ライラック